2023年の第107回インディ500に向けたオープンテストが米国インディアナ州現地4月20日(木)、午前10時から6時間半に渡ってインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われた。

全33台の中で最速を刻んだのはジョセフ・ニューガーデン。悲願の500優勝に向けて2号車チーム・ペンスキーで時速227.686マイル（366.425 km/h）のトップラップを刻んだ。2番手にはコナー・デイリー（エド・カーペンター）が続き、シボレー勢がトップ2を占めた。

佐藤琢磨は226.265マイルでトップ5をマーク。3度目の制覇に向けて順調なスタートを切った。昨年の王者マーカス・エリクソンは18番手と控えめだったが、スコット・ディクソンは3番手、アレックス・パロウは8番手と、佐藤琢磨を含むチップ・ガナッシ勢は揃って上位につけた。

雨の影響で午後の早い時間帯に45分間に渡ってセッションが中断される場面はあったものの、接触によるコーションはなく、リフレッシャーテストとルーキー・オリエンテーション・プログラムへの参加が義務付けられたベテラン5名と新人3名は全て、要件のラップをこなし、5月末の本イベントの出場資格を得た。

金曜に行われるテスト2日目は悪天候が予想されたため、チームは時間を無駄にする事なく精力的に走り込み、今年新たに導入された空力パーツの様々な組み合わせを試し、データ収集に取り組んだ。

新導入のリアウィングピラーは乱流を発生させるガーニーを使う事なくリア・ダウンフォースを増加させる事が可能で、オーバーテイクの促進が期待されている。また、ディフューザーやサイドポッド及び後輪エリアにガーニーが追加された他、バージボードにも追加で2枚目のフィンを取り付ける事ができる。

2023年インディ500テスト初日結果