メルセデスF1、ルイス・ハミルトンの後任を決定との報道
ルイス・ハミルトンの後任としてメルセデスが、2025年以降のドライバーにカルロス・サインツ(フェラーリ)を選んだと、フェラーリの母国イタリアのメディアが2024年4月12日(金)、報じた。
アストンマーチンがフェルナンド・アロンソとの「キャリア最長契約」を発表した翌日、信頼できる情報源から得た情報として伊紙ガゼッタ・デッロ・スポルトが伝えた。合意や契約に至ったわけではないようだが、これは単なる憶測ではない事を意味する。
結果的にこれは、フェラーリとメルセデスがハミルトンとサインツをトレードした格好となる。契約年数は2025年と2026年を含む2年になるという。
29歳のスペイン人ドライバーは、虫垂炎により欠場を余儀なくされたサウジアラビアGPを除く今季3戦すべてで表彰台を獲得した。多くのチームを渡り歩く中で培ってきたマシン開発の経験や生粋のスピードに加えて、真面目で堅実かつチームを重んじるその性格はメルセデスと相性が良いように思われる。
ただしパドックでは、極めて評価の高いジュニアドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリが2025年にメルセデスでデビューするとの見方も強い。仮にサインツが選ばれたとすれば、ジョージ・ラッセルと同様にキミ・アントネッリは、まずはウィリアムズで経験を積む形が考えられる。
サインツの獲得を狙っていたとされるアウディ(現ザウバー)は他のドライバーに目を向けなければならなくなる。噂ではドイツ出身のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に加え、アルピーヌのピエール・ガスリーとエステバン・オコンの名前が取り沙汰されている。
同じようにサインツを候補の一人としていたレッドブルは必然的に、開幕4戦を終えてドライバーズ・ランキング2位につけるセルジオ・ペレスとの契約延長を一層、真剣に検討する事が予想される。
今回の報道が事実かどうかはさておき、アロンソのアストン残留発表は、他の有力空きシートをドミノ倒し的に決定づける可能性が高い。