ルノーF1チームの2020年型マシン「R.S.20」の正式カラーリング

ルノー、F1開幕オーストリアGPに”トリプルアップグレード”を投入

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ルノーのシリル・アビテブール代表は、7月5日の2020年シーズンF1開幕オーストリアGPに、”トリプル・アップグレード・パッケージ”を投入する計画を明らかにした。

ハースは不確実性を理由に、現時点で今季中のアップグレード投入の可能性を否定しているが、例年よりも著しく長いシャットダウン期間があったとは言えども、バルセロナテストから4ヶ月が経とうとする今、程度の差こそあれレッドブル・リンクでのシーズンオープナーにアップグレードが持ち込まれる事はチームにとって既定路線だが、ルノーのそれは曰く大規模だ。

アビテブール代表は改訂版カレンダーの開幕戦に位置付けられたオーストリアGPの初日1週間前に行われた記者会見で、今季型F1マシン「R.S.20」は3月のメルボルンでお披露目された時とは”全く異なる”外観になると主張した。

「シャシー側にアップグレードがもたらされる。第3戦、第5戦、そして第6戦(当初のカレンダーに掲載されていたベトナム、オランダ、バルセロナ)用として計画されていたパッケージをオーストリアGPで搭載するために努力を重ねてきた。これらのレースは実現していないものの、来るべきパフォーマンスはツェルトウェグ(レッドブル・リンク)で発揮されるだろう」F1公式サイトはアビテブール代表の発言をこのように伝えた。

「とは言え、過度な期待を抱いている訳ではない。昨年の我々のマシンは本当に酷い有様だったから、もう少し良くなることを期待しているといった感じだ。ウィンターテストという機会はあったが、本当の競争力についてはまだ完全に理解できていないからね」

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコが事ある毎に不満を訴えていたように、ルノーは全10チームの中で唯一、開幕戦の舞台であるレッドブル・リンクでテストを行ったチームであり、その点においてアドバンテージを持ち合わせている。

しかしながら2018年以来、2年ぶりにグリッドに戻るエステバン・オコンにとっては、オーストリアGPでのプラクティス走行が余りあるほどの重要なセッションとなる事に変わりはない。

オコンは「(新型コロナウイルス感染症の影響で)ファクトリーが閉鎖される前の段階から多くの作業が行われていたから、シリルが言っていたように、(レッドブル・リンクでの)マシンはオーストラリアで予定されていたものとは全く違うものになる」と語った。

「オーストリアでの金曜日は、改善された箇所を確認するためにデータ収集に励むことになるだろうね。これまでとはまったく違うものになるだろうし、本当に楽しみだよ」