F1エンジニアのパット・フライ
Courtesy Of Mclaren

ルノーF1、復活に向けて技術部門を再編強化…ベテランのパット・フライ起用を発表

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ルノーF1チームは2021年以降のレギュレーションの発表を受け、来たるべき新たな時代で返り咲くべく、技術チームの再編と強化に着手し、パット・フライを起用することを発表した。ベテランのF1エンジニアは、2020年よりエンストンのチームに加わる。

パット・フライは昨年の夏明けに、エンジニアリング・ディレクターとして古巣マクラーレンに復帰。元スクーデリア・トロロッソのジェームズ・キーの移籍が完了するまでの間、技術マネジメントとして低迷にあえぐウォーキングのチームに手を貸し、2019年型MCL34の開発において重要な役割を果たした。

ジェームズ・キーの加入を見届けたパット・フライは、今年のサマーブレイクを前にマクラーレンを離脱。現在はガーデニング休暇中とみられており、ルノーはアメリカGP予選を前に声明を発表し「パット・フライは、現在の契約上の義務が完了次第、我々のテクニカルマネジメントチームに参加する」と述べた。

ルノーのエグゼクティブ・ディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは「再びパットと仕事ができることを嬉しく思う。彼の加入によって、我々はチーム構造を更に一歩改善する事になる。パットの経験と才能、そして決断力は、我々が進歩を続ける中で重要な資産となるだろう」と語り、パット・フライの起用は、中長期的な計画に基づく措置だとした。

またルノーは2021年以降の規約の骨子が確定した事を受け、タイトル争いへのカムバックのためには空力部門の強化が必要不可欠だとして、同部門の再編を行う事を合わせて発表。かつてフェラーリとウィリアムズで空力部門のチーフを務めていたディルク・デ・ビアと契約を結び、2020年よりエアロ部門の責任者として起用する事を明らかにした。

現在、同職を務めているピーター・マーチンはチームを去り、デ・ビア着任までの期間は、現在空力部門の副責任者を務めているビンス・トッドがトップを代行する。

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