レッドブル、ガスリーとフェルスタッペンを対等に扱うと明言「セカンド・ドライバー扱いはしない」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを努めるDr.ヘルムート・マルコは、新しくチームに加わるピエール・ガスリーが”セカンド・ドライバー”として扱われる事はないとの考えを明らかにした。
昨年トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしたガスリーは、第二戦バーレーンGPで4位入賞を果たすなど印象的なパフォーマンスを示し、シーズンの半分を消化する前にレッドブル・レーシングへの昇格を掴み取った。
才能を高く評価されての移籍とは言え、今度チームメイトとなるのは次期F1ワールドチャンピオン候補ナンバーワンのマックス・フェルスタッペン。レッドブルでの活動も4年目を迎える事もあり、若きフランス人が一つ年下のフェルスタッペンのサポート役を強いられたとしても不思議はない。
「彼がセカンド・ドライバーとして扱われる事はない」とヘルムート・マルコ。独Auto Bildのインタビューの中で両者を対等に扱う事を明言。人間的に成長しつつあるフェルスタッペンは、先輩役として新入のガスリーを適切に扱うだろうと付け加えた。
「我々レッドブルはそういった事はしない。それに、ダニエル・リカルドが気づいていたように、マックスは昨年一段と成長した。(チームに慣れ、トップで争うためには)ガスリーには時間が必要だが、マックスはガスリーにそのための猶予を与えるだろう」
「私個人としては、予選での速さという点でガスリーはリカルドよりもマックスに肉薄するのではと感じている」
ガスリー自身もマルコと同じ様に、フェルスタッペンと同等の競争力を発揮するためには幾らか時間が必要だと認めている。しかしながら、だからといって”No.2″役を買って出るつもりはないとしており、長年に渡るホンダとの関係性が自身をフェルスタッペンより有利な立場に導いてくれるだろうと考えている。
「ホンダとのコミュニケーションの取り方、そして彼らの仕事の流儀を知っているのは大事なポイントさ。何しろ僕らとホンダとでは文化が違うんだからね」とガスリー。
「日本の文化はヨーロッパの文化とは全然違うんだ。ホンダのスタッフ達の働き方は、僕らが知っているものとは少し違う。一緒に仕事をしていく上では慣れなきゃならない。この点に関しては僕の方が(マックスより)有利なのは間違いない」
ガスリーはF1に向けての下積みとして日本のスーパーフォーミュラ選手権に参戦。ホンダエンジンを積むチーム無限でシーズンを戦った。ガスリーのレッドブル昇格と共にホンダもまた同チームとのタッグを開始するため、ガスリーとホンダとの関係は3年目に突入する。