2018年オーストラリアGPの表彰台、シャンパンファイトするハミルトン、ベッテル、ライコネン
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レッドブル、メルセデスの圧倒的予選パフォーマンスを牽制「予選モード」の規制訴える

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アストンマーチン・レッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスが持つ「パーティーモード」を疎ましく考えており、予選専用のエンジンモードの使用に一定の制限を課すべきだと主張した。

メルセデスの予選エンジンマッピングは「パーティーモード」と呼ばれており、ルイス・ハミルトンは開幕オーストラリアGPの予選Q3ラウンドで驚異的なタイムアップを見せつけた。2番手キミ・ライコネン(Ferrari)とのタイム差は0.664秒にも及び、パドック中が驚きに包まれた。

ホーナーは、予選中のエンジンモード変更を禁ずる事でメルセデスを牽制したい考え。高出力重視モードの使用はエンジンの耐久性と信頼性を犠牲にする事に繋がるため、規制される事になれば予選モードの使用をためらうチームが出てくる事が予想される。

予選トップ3会見に出席したポールシッターのハミルトンは「パーティーモードなんてないよ。保証するよ。Q2からQ3の最後まで同じエンジンモードを使ってたんだ。エキストラ・ボタンなんてないよ」とその存在を否定したが、チーム代表のトト・ウォルフはこれを認め、Q3開始と同時にパーティーモードをオンにした事を認めている

ホーナーがメルセデスの予選モードを警戒する一方、ハミルトンとポール争いを演じ決勝で勝利をかっさらったセバスチャン・ベッテル(Ferrari)は冷静に状況を分析する。「(エンジン性能差)はコンマ1秒かそれより若干多い程度だろうね。0.7秒はないよ。ルイスのポールはエンジンパワーに頼ったものではない。彼の走りそのものを褒めるべきさ」

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