タイヤスモークを上げながらルノーのニコ・ヒュルケンベルグとバトルするレッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2019年F1ベルギーGP決勝レースにてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブルF1、ルノーの主張に真っ向反論「理解不能。ホンダエンジンは遅れてなどいない」

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F1エンジン開発において、ホンダはライバルに対し依然として頭一つ遅れている」とのルノーの主張に対し、昨年よりホンダとタッグを組みタイトル奪還を目指しているレッドブル・レーシングが真っ向から反論した。

ルノーのパワーユニット部門を統括するレミ・タフィンはこの程、PUサプライヤーの勢力図はフェラーリ、ルノー、メルセデス、ホンダの順だとの考えを示し、上位3チームは拮抗したパフォーマンスを発揮している一方で、ホンダだけが一歩遅れていると主張した。

ヘルムート・マルコはMotorsport-Magazinとのロングインタビューの中で、表情ひとつ変えずインタビュアーからタフィンの主張を聞いた後、視線をやや下の方に落として笑いながら「彼がいつのシーズンの事を言っているのかよく分からない」と切り出した。

「2019年シーズン末の時点で、ホンダはメルセデスと同一水準に達している。メキシコやブラジルのようにエンジンパワーが重要となるサーキットであっても、ホンダはメルセデスの前にいた」

「メカニカルトラブルに注目してみても、我々のエンジンの方がルノーのものよりも信頼性が高いと結論付けることができる。我々はもはやこれまでのようにエンジンの信頼性不足に頭を悩まされてはいない」

ルノーはV8エンジン時代にレッドブルと共に4連覇を果たす大成功を収めたものの、2014年にMGU-KとMGU-Hの2つから成るハイブリッドシステムが導入されると一転、信頼性不足とパフォーマンス欠如に苦しんだ。

V6ハイブリッドでの6年目を迎えた昨年でさえ、それは変わらなかった。バーレーンGPでは、10番手を走行していたダニエル・リカルドと、6番手を走行していたニコ・ヒュルケンベルグがほぼ同時にエンジントラブルに見舞われ、チェッカー目前の残り3周というところでダブルリタイヤを喫した。このため、ルノーは続く2戦でエンジンパワーを抑えてのレースを強いられた。

一方、ホンダエンジンへと切り替えたレッドブルは、提携初年度となった昨シーズンにマックス・フェルスタッペンが3勝をマークした。距離に換算して約25%がエンジン全開区間のインテルラゴスでのブラジルGPでは、フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを決めただけでなく、同じホンダPUを積むトロロッソのピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。王者メルセデスを完璧に退けた。

ヘルムート・マルコは更に「コンストラクター選手権を見てみよう。ルノーは5位に過ぎない。我々と彼らのポイント差は一体幾つだろうか?」と付け加えた。コンストラクター3位のレッドブル・ホンダは417点を稼いだ一方、5位のルノーは僅か91点にとどまった。

ホンダワークス体制下で戦った初のシーズンを振り返り、ヘルムート・マルコは次のように続ける。

「我々が得た結論は肯定的だ。ホンダには感謝しなければならない。エンジンが壊れる事はなかったし、ドライブトレインに技術的な問題が出た事もなかった。エンジン交換に伴うグリッドペナルティはあったが、あれは信頼性とは無関係で、開発とエンジンパワーのゲインのために意図的に決断したことだった」

「ホンダとの連携はテスト初日から上手くいったし、その後は向上するばかりだった。ホンダは自分たちが約束した事を全て守ってくれた」

「我々は3勝を挙げた。実際のところ、5勝に手をかけていた。満足だよ。フロントウイングに関する新しいレギュレーションが多くの課題を生み出していた事もあり、シャシーの方は最高とは言い難い状態だったにも関わらずだ。我々がコンペティティブなパフォーマンスを発揮し始めたのは、レッドブル・リンクでのグランプリからだった」