メディア取材に応じるレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表、2021年7月30日F1ハンガリーGPにて
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レッドブル代表ホーナーに警告処分…フェルスタッペン降格に伴うマーシャルへの暴言で / F1カタールGP

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F1カタールGPのスチュワードは21日の決勝レースを終えて、FIA国際スポーティング・コード違反の疑いがあるとして、レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーを召喚した。

聴取は現地21日19時15分よりロサイル・インターナショナル・サーキットのスチュワード・オフィスにて行われた。スポーティング・コード第12条2項1への違反があったとしてスチュワードは警告処分を下した。

同項は規則違反について定めたもので、FIA関係者やオフィシャル等に対する「誹謗中傷」等の行為を禁じている。

ホーナーはスチュワードに対し、二重黄旗無視によってマックス・フェルスタッペンに5グリッド降格処分が科された事によるプレッシャーの中でつい、暴言を吐いたと認めた。

ホーナーは一件に関してSky Sportsとのインタビューの中で「FIAから指示されていないのに、悪質なマーシャルが旗を出した」等と不満をあらわにしていた。この「悪質なマーシャル」発言が問題となった。

「FIAはマーシャルを監督しなければならない。単純なことだが、これは世界選手権争いにとって決定的な打撃となる。オーバーテイクできないコースで7番手スタートというのは、あまりに大きなダメージだ」

「レースディレクターはサーキットをコントロールすべきだ。彼は最終的な審判であるべきだ。そうでなければ誰もが、マーシャルが自分の判断で黄旗を出すかどうかを決める事になる」

ホーナー謝罪「個人宛てではなかった」

同じ様にレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコもまた、DAZNとのインタビューの中で「馬鹿げている。FIAは真っ当にマーシャルシステムを編成できず、自分たちの無能さをドライバーに背負わせた。信じ難いことだ」とFIAを強く批判していた。

裁定を受けホーナーは、当該マーシャルに謝罪を申し出るとともに、メディアに対して悪気はなかったと説明した。

また、来年2月初旬に予定されている2022年FIAインターナショナル・スチュワード・プログラムへの参加を申し出た。スチュワードはホーナーの申し出を全面的に受け入れたと説明した。

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