レッドブルF1、リカルドに厳しい評価…対フェルスタッペン及びペレス比較で

レッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルド、2023年5月25日F1モナコGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

サード・ドライバーのダニエル・リカルドについてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レギュラードライバーのマックス・フェルスタッペンやセルジオ・ペレスの域に達していないとの厳しい評価を下した。

2014年から18年の5シーズンに渡ってレッドブルに在籍し、その間に7勝を上げるなど、当時の僚友フェルスタッペンに負けず劣らずの競争力を見せたリカルドは、ホンダ時代の到来を前にルノーに移籍。その後、マクラーレンでの散々な旅を経て今年、古巣に戻った。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルのガレージ内でモニターを見つめるダニエル・リカルド、2023年4月2日F1オーストラリアGPにて

当初はペレスに代わって2024年のシートを手にするのではともささやかれたが、リカルドはかつての輝きを完全に失っているようで、少なくとも近い将来にその勇姿をレッドブルで見る事は難しい状況のようだ。

独「Motorsport-Total」によるとマルコは、具体的なタイム差については「内部情報」であるとして明かさなかったが、シミュレーターでの直接比較においてリカルドはフェルスタッペンやペレスの「レベルに達していない」と指摘した。

愛嬌のある笑顔とユーモアに加え、卓越したオーバーテイク技術を持つリカルドのファンであったマルコは、ルノーやマクラーレン時代に「競争力を鈍らせるようなことが彼の身に起こったに違いない」と主張した。

とは言えマルコは、テストドライバー兼広告塔としてリカルドは「本当に良い仕事をしてくれている」として、このF1浪人生活は「自分自身を見つけ、本当に行きたい場所を知るために彼にとって良いことだと思う」とも語った。

リカルドに関するパドックのもう一つの憶測は、角田裕毅に対して大きく遅れを取るニック・デ・フリースの代役としてアルファタウリでステアリングを握るというものだが、マルコは「彼の目標はトップチームへの復帰」であり「彼自身が言っている事だ」として、その可能性を全面的に否定した。

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