フロントウイングに暗号通貨交換プラットフォーム「Bybit」のロゴが掲げられたレッドブルの2022年型F1マシン「RB18」のショーカー
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルF1、Bybitと提携…暗号通貨スポンサー契約として史上最高額

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レッドブル・レーシングは2月16日(水)、オラクルとのタイトルスポンサー契約に続き、2022年シーズンを前に暗号通貨交換プラットフォーム「Bybit(バイビット)」との複数年に渡る超大型契約の締結を発表した。

チームは正式な契約金額を公表していないものの、単年あたりの暗号通貨スポーツスポンサーシップとしては「史上最大」との事で、スポンサーシップマネーは3年、計1億5,000万ドル(約173億4,500万円)と取り沙汰されている。

更にチームはBybitのために、新たに「プリンシパル・パートナー」の肩書を新設した。

先日発表されたオラクルとのタイトル・スポンサー契約は年間1億ドル、日本円にして約115億円での5年長期契約とみられているが、RB18のショーカーに掲げられたBybitのロゴは、オラクルを凌ぐほど強く主張している。

フロントウイングとリアウイング、モノコックに暗号通貨交換プラットフォーム「Bybit」のロゴが掲げられたレッドブルの2022年型F1マシン「RB18」のショーカーCourtesy Of Red Bull Content Pool

フロントウイングとリアウイング、モノコックに暗号通貨交換プラットフォーム「Bybit」のロゴが掲げられたレッドブルの2022年型F1マシン「RB18」のショーカー

今季F1の予算上限は1億4000万ドル(約161億円)であり、レッドブルは2社との契約金だけで年間予算の全てをカバーできるほどの安定的な財務基盤を得た事になる。

とは言え、昨季ドライバーズチャンピオンチームは27社ものパートナー企業を抱えている。コストキャップを超過する余剰資金については、2026年導入予定の次世代エンジン開発に投じられるものとみられる。

Bybitは2018年3月に設立された暗号通貨の取引所で、過去4年間を通して飛躍的な成長を遂げており、現在では世界中で600万人以上の登録ユーザーを抱えている。日本のJ1リーグ・サッカークラブ「アビスパ福岡」のスポンサーを務めている事でも知られる。

今回の契約の一環としてBybitは独占的暗号通貨取引所パートナーとしてのみらず、テック・インキュベーター・パートナーとして、グリーンテクノロジーの開発や、サステナビリティとインクルージョン関連のプログラムをサポートしていく。また将来的には、ファンのエンゲージメント向上に向けてソーシャルトークンの発行などが計画されている。

Bybitとの契約についてチーム代表兼CEOであるクリスチャン・ホーナーは「世界中のファンと、より深くユニークなつながりを作り上げていく上で役立つだろう」と語った。