レッドブル・ホンダ、新たに技術パートナーを獲得…IRISとの契約を発表
シーズン開幕前・新車発表ウィーク前のこの時期は、スポンサーを失う者とそうでない者が明らかとなるが、レッドブル・ホンダは後者のようだ。レッドブル・レーシングは10日(月)、オーディオテクノロジー企業「IRIS」との契約を締結し、新たなテクニカルパートナーを迎え入れたと発表した。
この契約によりIRISは、ミルトン・キーンズのチームにオーディオ・エンハンスメント・ソフトと関連機器を提供。レッドブル・レーシングはこれを、ピットウォールやファクトリーのシミュレーター及びオペレーションルーム、ライブデモイベントなどで使用する。
日本では馴染みない企業だが、2018年に設立されたIRISは、デジタルフォーマット化によって喪失してしまう自然な音質を復元する独自のアルゴリズムを開発。これを提供している。オーディオ・アプリケーションやスピーカー、ヘッドフォンからサードパーティ製オーディオシステムに至るまで広範な互換性を持ち合わせており、よりクリアでリラックスした臨場感あふれる体験を可能とする一方で、消費電力を抑える事が可能だという。
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「IRISとの提携によって我々は、シミュレーターの”現実味”をより深める事が可能になるだけでなく、よりリラックスしながら開催地へと移動する事が出来る。今シーズンは(史上最多の)22戦のレースカレンダーであるから、特にありがたいことだ」と述べた。
IRISの創業者にして現CEOでもあるJacobi Anstruther氏は「アストンマーチン・レーシングの独占的オーディオパートナーとなった事に興奮している。我々はお互いにイノベーションを持つ企業であり、活動のコアとしているものは人間と技術のパフォーマンスの最大化だ。つまりこれはパーフェクトなパートナーシップだと言えよう」と語った。