プレマ・レーシングのミック・シューマッハ、2019年FIA-F2選手権にてcopyright FIA FORMULA 2 MEDIA SERVICE

偽名でキャリアをスタートさせたミック・シューマッハ、その理由とは?

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ミック・シューマッハは、7度のF1ワールドチャンピオンを父に持ったことで、常に途方も無いプレッシャーを抱えながらキャリアを歩んできたわけだが、ミック自身はその事実をネガティブに捉えることなく、むしろそれによって受けた恩恵の方が大きいと考えている。

ミック・シューマッハは昨年、欧州F3チャンピオンに輝き、今年、フェラーリのバックアップを受けながらF1直下のFIA-F2選手権へとステップアップ。ハンガリーのレース2で初優勝を挙げ、ドライバーズランキングではプレマレーシング内での最上位となる12位につけている。

F1への階段を上るに連れ、ミック・シューマッハにかかる期待と重圧は一層大きくなっている。何しろ彼は、F1史上最も成功したドライバーである皇帝ミハエル・シューマッハの息子なのだ。ミック・シューマッハはその”偉大なる名前”の負の影響を最小限に抑えるべく、母親の旧姓を使い「ミック・ベッシュ」という偽名でキャリアをスタートさせた。それは、シングルシーターでのデビューを果たすまでの7年間にも及んだ。

“シューマッハ”を封印することによって、ミックはマスコミからの過度な注目を抑え、自身のキャリアを磨くことに集中した。ミック・シューマッハは偽名でのレース活動について、F1公式ポッドキャスト”Beyond The Grid”の中で「どちらかと言えば、僕にとっては都合が良かった」と切り出し、”シューマッハ”という名前について振り返った。

「フォーミュラ・シリーズに参戦する以前は、母方の姓を使うか”ジュニア”を名乗っていたんだ。おかげで過剰な注目を集めずにすんだし、腕を磨くための時間を持つことが出来た。マシンに本当の名前を載せるべきかどうかについて考えたのは、フォーミュラカーでのデビューの時だった」

「母の名前を名乗っていた時の方が自由気ままにドライブできていたとは思ってない。それは純粋に、プライバシーを保護するためだけでなく、自分のペースで学習できるようにするためでもあったんだ。おかげで僕は自分がやるべき事に集中でき、その結果として、この場所にまで到達出来たんだと思ってる」