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フェラーリのキミ・ライコネンは、もし今年のF1ワールドチャンピオン争いで自身の王者獲得のチャンスが消滅すれば、チームメイトのセバスチャン・ベッテルをサポートする意思があることを明らかにした。
2007年のF1ワールドチャンピオンであるライコネンは、22日(木)に行われたF1アゼルバイジャンGPの公式記者会見において次のように述べた。
「チャンピオンシップで勝利する事がフェラーリにとっての優先事項だよ。もし僕が選手権争いで勝てない事が明らかになれば、僕はセブを助けるつもりだ」
シーズン全20戦中7戦を終えた現在、ドライバーズランキング首位を走るのは141ポイントを獲得しているベッテル、これにメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが続き、ライコネンは73ポイントの4位に甘んじている。ベッテルとのポイント差は68にまで広がっており、ライコネンの逆転タイトルは極めて難しい状況となっている。
とは言え、ライコネンが王者の称号を手にした2007年は、F1史上最大の大逆転劇として知られており、ライコネンは誰もが挽回不可能と予想する中でのタイトル獲得を成し遂げた。フェルナンド・アロンソ、ハミルトン、そしてライコネンの三つ巴の戦いとなった07年シーズンでは、シーズン中盤から最終戦まで7戦連続となる表彰台を獲得し、F1史上稀に見る大激戦を制している。