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マドリードでのF1グランプリレース開催の可能性が高まっている。スペインの首都での公道レースの開催についてIFEMAマドリッドのホセ・ビセンテ・デ・ロス・モソス実行委員長は、契約発表の日付は分かっていると主張した。
IFEMAマドリッドは市議会や商工会議所などにより構成される共同事業体で、マドリッド北東部にあるIFEMAコンベンションセンター周辺に仮設コースを建設する計画を立て、グランプリレースの誘致に取り組んでいる。
スペインの通信社「Europa Press 」によるとデ・ロス・モソスは7月13日(木)、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との間で守秘義務契約を結んでいるため詳細を明かす事はできないとしながらも「いつ契約し、いつ発表するかは分かっている」と語った。
「我々は指示されたプロセスに従ってきた。スペイン自動車連盟には最初の段階から報告してきた。12月に排他的権利を得て現在、契約を進めている」
デ・ロス・モソスはまた、1国2レース開催になっても構わないと付け加えた。F1は一昨年、カタロニア・サーキットでのスペインGPの開催契約を2026年まで延長した。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは先月、フェルナンド・アロンソとカルロス・サインツという同国出身のドライバーの活躍によりスペイン国内のテレビ視聴率は「信じられないほど順調に伸びている」として、マドリードでのレース開催の可能性について「今後数カ月の間に商業的および実地的議論が行われる予定」だと明かした。
ただ1国2レース開催の可能性については除外した。仮にマドリードがカレンダー入りを果たした場合、バルセロナが脱落するか、あるいは1年毎のローテーション開催となるのかは不明だ。
マドリード州首相イサベル・ディアス・アジュソが最優先事項の一つに掲げるマドリードGPは、年間約5億ユーロ(約786億円)を地元経済にもたらすと試算されている。
IFEMAマドリードでは現在、F1史上初となる公式巡回展「F1 Exhibition」が開催されている。壮観なオーディオビジュアル・コンテンツから特別な展示に至るまで、様々な体験を通じてF1の歴史を体感できるイベントで、8月20日まで開催される。