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2nd F1テスト初日《総合結果》跳馬ベッテルが首位発進!トロロッソ・ホンダはチーム別4番手の速さ示すも…

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開幕オーストラリアGP前最後の公式テスト初日、タイムシート最上部に名を刻んだのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルであった。午前中にミディアムタイヤで1分20秒396を記録。午後はひたすらに走り続け、圧巻の171周を走破した。

晴天に恵まれたカタロニア・サーキット

晴れ渡るカタロニア・サーキット
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第二回F1プレシーズンテスト初日を迎えた6日のカタロニア・サーキットは晴天に恵まれ、セッションは気温13℃、路面温度15℃のドライコンディションでスタートした。降り注ぐ日差しのために、正午には気温19℃、路面温度24℃とさらに上昇。午後は更に暖かくなったが、強めの風がマシンを翻弄する場面もチラホラ見られた。

ベッテルに続く2番手を獲得したのはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。ソフトタイヤでベッテルからコンマ2秒落ちの20秒596を刻んだ。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ベッテルと同じミディアムで20秒649をマークするも、午後にホームストレート上でマシンが突然停車、赤旗の原因となった。4番手には午後からメルセデスW09のステアリングを握ったルイス・ハミルトン。ソフトで20秒808を記録した。

上位勢に限ってみれば、先週からタイムを上げた者は一人もおらず、各チームともロングランに集中して取り組んだ。

4強チームに名乗りを上げたトロロッソ・ホンダ

トロロッソ・ホンダSTR13
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昨年のコンストラクター上位3チームに続いたのは新生チームのトロロッソ・ホンダ。黄色のソフトタイヤを履いたピエール・ガスリーは、最速ベッテルからコンマ5秒遅れの5番手につけた。先週の最速タイムを上回る速さをみせた一方で、トラブルにも見舞われた。

セッション序盤にガレージ内にとどまる時間があったものの、午前中は全体で5番目となる53周。だが、昼休み以降は1周を走ったのみでガレージに収まりそのままコース上に出てくることはなかった。チームによればブレーキに問題が見つかったため走行を取り止めたという。

致命傷か?マクラーレン、3度の故障

バルセロナテスト中に停止したMCL33
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復活を目指すマクラーレンにとっては、厳しい現実が待ち構える一日となった。先週の2回のトラブルに続き、この日も立て続けにマシンが悲鳴を上げた。まずは午前、セッション開始早々にピットレーンでマシンストップ。ガレージが近かったのが幸いであったが、その2時間後にはコース上でシャットダウン。午前の走行は7周に留まった。電気系統が疑われる。

懸命の修復作業で午後のセッションに復帰したMCL33。暫くの間ラップを計上していたが、現地16時、再びマシンストップ。3コーナーで停車したマシンは、クーレーンに吊るされピットへと搬送された。午後の故障の原因はハイドロ系とみられている。名門と称されるチームは、信頼性不足のために一日に2度も赤旗の原因を作る結果となった。

6日のバルセロナは先週と比べて気温と路面温度が大幅に上昇した。マクラーレンは冷却系に根本的な問題を抱えている可能性があり、コンディションとトラブルとの関係が注目される。一連のトラブルによる走行機会の大幅な喪失は、同チームに深刻なダメージを与える可能性がある。

第二回 F1合同テスト初日 順位結果

Pos. Driver Team Time Lap
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1分20秒396 171
2 バルテリ・ボッタス メルセデス 1分20秒596 86
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分20秒649 130
4 ルイス・ハミルトン メルセデス 1分20秒808 91
5 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1分20秒973 54
6 ケビン・マグヌッセン ハース 1分21秒298 96
7 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1分21秒432 48
8 カルロス・サインツ ルノー 1分21秒455 91
9 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ 1分21秒588 42
10 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1分21秒643 93
11 マーカス・エリクソン ザウバー 1分21秒706 120
12 ストフェル・バンドーン マクラ-レン 1分21秒946 38
13 ランス・ストロール ウィリアムズ 1分22秒937 86