2019年F1バルセロナテスト総合結果:ドライバー及びチーム別最速ラップタイム比較
8日間に渡ってスペインのカタロニア・サーキットで開催された2019年プレシーズンテストが3月1日に閉幕。ドライバー及びチーム、そしてコンパウンド別の最速ラップタイムをまとめる。
スポンサーの意向やパフォーマンス確認といった点において、ある程度燃料を軽くしてのパフォーマンスランを行わずに、開幕の地メルボルンに向かう事は得策とは言えない。正確な勢力図とは言えないまでも、ラップタイムの比較によって、チーム間のおおよその競争力を把握する事は可能だ。
ドライバー別最速ラップタイム
最終日に1000分の3秒差という予選さながらの頂上対決を演じたセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトン、そして今年跳馬へと移籍したシャルル・ルクレールの3名がほぼ互角の戦いを演じ、総合トップ3に名を連ねた。
真っ当に予選シミュレーションを終えられなかったのはレッドブル・ホンダ勢。特にマックス・フェルスタッペンは、7日目のピエール・ガスリーのクラッシュによってマシンが破損した影響で、旧式&手負いのRB15でのショートランしか行えなかった。
なお、ハースのピエトロ・フィッティパルディのみが第一回テストでの計測タイムであり、それ以外は全て第二回テストの7日目・8日目のタイムとなる。
Pos | Driver | Team | Time | Tyre | Gap |
---|---|---|---|---|---|
1 | ベッテル | フェラーリ | 1:16.221 | C5 | 0 |
2 | ハミルトン | メルセデス | 1:16.224 | C5 | 0.003 |
3 | ルクレール | フェラーリ | 1:16.231 | C5 | 0.010 |
4 | ボッタス | メルセデス | 1:16.561 | C5 | 0.340 |
5 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:16.843 | C5 | 0.622 |
6 | アルボン | トロロッソ | 1:16.882 | C5 | 0.661 |
7 | クビアト | トロロッソ | 1:16.898 | C5 | 0.677 |
8 | サインツ | マクラーレン | 1:16.913 | C5 | 0.692 |
9 | グロージャン | ハース | 1:17.076 | C5 | 0.855 |
10 | ノリス | マクラーレン | 1:17.084 | C5 | 0.863 |
11 | ガスリー | レッドブル | 1:17.091 | C5 | 0.870 |
12 | リカルド | ルノー | 1:17.114 | C5 | 0.893 |
13 | ライコネン | アルファロメオ | 1:17.239 | C5 | 1.018 |
14 | ストロール | レーシングポイント | 1:17.556 | C5 | 1.335 |
15 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:17.639 | C5 | 1.418 |
16 | マグヌッセン | ハース | 1:17.565 | C5 | 1.344 |
17 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:17.709 | C3 | 1.488 |
18 | ペレス | レーシングポイント | 1:17.791 | C5 | 1.570 |
19 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:18.130 | C5 | 1.909 |
20 | クビサ | ウィリアムズ | 1:18.993 | C5 | 2.772 |
21 | フィッティパルディ | ハース | 1:19.249 | C4 | 3.028 |
チーム別最速ラップ
チーム別の最速タイムを抜き出してみる。拮抗するフェラーリとメルセデスに続いて、ルノー、トロロッソ・ホンダ、マクラーレンの3チームが、コンマ6秒遅れでこれに続き第二グループを形成。そこから更にコンマ2秒落ちで、ハースとレッドブル・ホンダが第3グループを形作っている。
「全然本気を出していない」と語るキミ・ライコネンのアルファロメオ・レーシングを除くと、レーシングポイントとウィリアムズの2チームが大きく遅れを取っている事が分かる。幸いな事に、最下位ウィリアムズと首位フェラーリとのタイム差は102.505%。予選落ちとなる107%ルールへの抵触を心配する必要はなさそうだ。
Pos | Team | Time | Gap | % |
---|---|---|---|---|
1 | フェラーリ | 1:16.221 | 0 | 100.000 |
2 | メルセデス | 1:16.224 | 0.003 | 100.004 |
4 | ルノー | 1:16.843 | 0.622 | 100.816 |
2 | トロロッソ・ホンダ | 1:16.882 | 0.661 | 100.867 |
6 | マクラーレン | 1:16.913 | 0.692 | 100.908 |
7 | ハース | 1:17.076 | 0.855 | 101.122 |
4 | レッドブル・ホンダ | 1:17.091 | 0.870 | 101.141 |
9 | アルファロメオ | 1:17.239 | 1.018 | 101.336 |
7 | レーシングポイント | 1:17.556 | 1.335 | 101.751 |
11 | ウィリアムズ | 1:18.130 | 1.909 | 102.505 |
コンパウンド別最速タイム
ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは8日間のテストを総括した上で、各コンパウンド間のギャップが0.6~0.7秒である事を改めて発表した。より温暖な気候で、かつ長めのサーキットであれば、0.9秒程度のタイム差を演出するものと思われる。
Tyre | Time | Driver | Team | Gap |
C5 | 1:16.221 | ベッテル | フェラーリ | 0.000 |
---|---|---|---|---|
C4 | 1:16.628 | ハミルトン | メルセデス | 0.407 |
C3 | 1:16.720 | ベッテル | フェラーリ | 0.499 |
C2 | 1:18.097 | ハミルトン | メルセデス | 1.876 |