F1バルセロナテスト《3日目》午前速報:PUトラブル多発…ホンダ 最多86周と好調、メルセデスはレコードに接近
2020年F1バルセロナテスト3日目のセッションが21日(金)現地9時よりカタロニア・サーキットで行われ、午前の4時間の部がチェッカーフラッグを迎えた。この日もバルセロナは非常に寒く、開始時は気温5℃、路面温度8℃のコンディションとなった。
トップタイムを記録したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。最も柔らかいC5コンパウンドを履き、自身が昨年のスペインGP予選で記録したコースレコードに0.326秒と迫る1分15秒732を記録した。先日のルイス・ハミルトンに続いてボッタスもまた話題の「DAS」をトライした。この革新的ステアリング機構は2021年より禁止される見通しだ。
© Pirelli & C. S.p.A. / レーシングポイントRP20を駆るランス・ストロール
2番手はルノーのエステバン・オコンで、76周を走って1分17秒102のベストタイムを刻んだ。3番手は今季注目の”ピンク・メルセデス”ことレーシングポイント。ランス・ストロールがオコンにコンマ3秒差で食らいついた。いずれもボッタスより一段回硬めのC4タイヤを履いての計測となった。
ホンダエンジン勢は、マックス・フェルスタッペンが全10台中最多となる86周ものラップを重ね、硬めのC2タイヤでボッタスから1.9秒落ちの5番手と有望なタイムを記録した。午後はアレックス・アルボンがRB16のステアリングを握る。アルファタウリはダニール・クビアトが62周を走破。C4タイヤで4番手タイムを刻んだ。こちらも午後は担当ドライバーを交代し、ピエール・ガスリーがAT01を走らせる。
第一回プレシーズンテスト最終3日目は、スクーデリア・フェラーリのエンジントラブルで幕を開け、昨日のキミ・ライコネン(アルファロメオ)に続いて、今季2度目のレッドフラッグが振られた。
開始1時間30分のところで、SF1000のステアリングを握るセバスチャン・ベッテルが、ターン10へと向かう際に徐々に失速。パワーを失ってターン12のアウト側で停止した。チームはエンジントラブルが原因だと認め、分析のために問題が発生した個体をマラネロへと送ると発表した。ガレージ内では新しいパワーユニットへの交換作業が行われており、午後は再びコース上に戻る見通しだ。セッションは約25分後に渡って中断された。
3時間が経過した直後には、ウィリアムズのニコラス・ラティフィがピットストレート終端でFW43を停め、この日2度目の赤旗が振られた。チームは即座にマシンを手押しでガレージへと運び、至急詳しい調査を実施。午後のセッションに向けてこちらもエンジンを交換すると発表した。
セッションは1時間の昼休み休憩を挟んだ後、現地14時から18時まで、日本時間22時から26時までの4時間に渡って午後の部が行われる。セッション最終盤には、今回のテストとしては初めて全チームが怒涛のショートランを行う可能性があり、少しばかりであれど一発の速さに関しての序列が見える可能性がある。
F1バルセロナテスト《3日目》午前結果速報
Pos | Driver | Time | Gap | Tyre | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | Mercedes |
ボッタス1:15.732 | C5 | 65 | |
2 | Renault |
オコン1:17.102 | + 1.370 | C4 | 76 |
3 | Racing Point |
ストロール1:17.338 | + 1.606 | C4 | 52 |
4 | AlfaTauri |
クビアト1:17.427 | + 1.695 | C4 | 62 |
5 | Red Bull |
フェルスタッペン1:17.636 | + 1.904 | C2 | 86 |
6 | Alfa Romeo |
ジョビナッツィ1:18.035 | + 2.303 | C3 | 65 |
7 | Mclaren |
サインツ1:18.274 | + 2.542 | C2 | 75 |
8 | Haas |
グロージャン1:18.380 | + 2.648 | C3 | 48 |
9 | Ferrari |
ベッテル1:18.384 | + 2.652 | C3 | 40 |
10 | Williams |
ラティフィ1:19.004 | + 3.272 | C3 | 44 |