バルテリ・ボッタス、規定違反でF1イギリスGP予選失格処分…角田裕毅ら5名昇格

コーヒーを手にガレージに向かうバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2023年7月8日F1イギリスGP予選Courtesy Of Alfa Romeo Racing

燃料サンプル違反があったとしてF1イギリスGPのスチュワードは7月8日(土)の公式予選を終えて、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を失格処分とする決定を下した。ただしチームからの要請を受け、決勝でのスタートを許可した。

予選を経てFIAテクニカル・デリゲートのジョー・バウアーは、ボッタスの77号車C43から規定で定められた燃料サンプルを採取できなかったと報告した。

Q1のチェッカーフラッグが振られた後、ボッタスはトラブルに見舞われコース上で停車した。11番手でQ2進出を果たしたものの、残りのセッションは棄権せざるを得ず、15番手で予選を終えた。

予期せぬマシンストップについてチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは、燃料計算間違えなどのガス欠ではなくテクニカルトラブルだと説明した。

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

雨のシルバーストン・サーキットを周回するバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2023年7月8日F1イギリスGP FP3

F1技術規定第6条5項2はチームに対して、如何なる時であってもクルマから1リットルの燃料サンプルを提出できるようにせよと定めている。

今回の場合、ボッタスは自力でピットに戻れずコース上に停車したため、上記の「1リットル」に加え、「自力でピットに戻るために消費されたであろう分」を合算した量のサンプルを提出する義務があった。

バウアーによると、サンプルとして必要な量は2.39リットルだが、実際に採取できた燃料量は0.090リットルに過ぎなかった。

バウアーからの報告を受け、スチュワードはチーム代表者を召喚。F1技術規定第6条5項2違反に該当するとして、ボッタスの予選失格処分を決定した。

この結果、予選16番手以降のセルジオ・ペレス(レッドブル)、角田裕毅(アルファタウリ)、周冠宇(アルファロメオ)、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)、そしてケビン・マグヌッセン(ハース)のリザルトが各々、1つずつ繰り上げられた。

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