ピレリ、ATA採用のF1イタリアGPでアグレッシブなタイヤ割当
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F1公式タイヤサプライヤーのピレリは代替タイヤ配分方式(ATA)が採用されるF1第15戦イタリアGPに、昨年よりも1段階柔らかいC3~C5コンパウンドを持ち込む。第14戦オランダGPでは昨年と同じC1~C3を供給する。
ATA(Alternative Tyre Allocation)は当初、エミリア・ロマーニャGPでの導入が予定されていたが、大規模洪水被害を受け中止となったためハンガリーGPで初めて採用された。
これによりプラクティスでソフトを試す機会は減少。グリッド争いでの各ラウンドは装着コンパウンドが制限され、週末は混乱と驚きに包まれた。
予選ではルイス・ハミルトンが2021年のサウジアラビアGP以来、20か月ぶり、通算104回目のポールを獲得。コンストラクターズ選手権9位のアルファロメオはダブルQ3進出を果たした。
ATAの導入と1段階柔らかいコンパウンドの供給により、「スピードの殿堂」と称されるモンツァでの週末は幅広い戦略が期待できそうだ。
カレンダーの中で最もタイヤへの負荷が大きいコースの一つ、ザントフォールトでのアロケーションは昨年と同一ながらも、今季のC1は昨年のC1とC2の中間に位置する新しいコンパウンドだ。
Rd. | グランプリ | C0 | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | バーレーンGP | H | M | S | |||
2 | サウジアラビアGP | H | M | S | |||
3 | オーストラリアGP | H | M | S | |||
4 | アゼルバイジャンGP | H | M | S | |||
5 | マイアミGP | H | M | S | |||
6 | エミリア・ロマーニャGP | H | M | S | |||
7 | モナコGP | H | M | S | |||
8 | スペインGP | H | M | S | |||
9 | カナダGP | H | M | S | |||
10 | オーストリアGP | H | M | S | |||
11 | イギリスGP | H | M | S | |||
12 | ハンガリーGP | H | M | S | |||
13 | ベルギーGP | H | M | S | |||
14 | オランダGP | H | M | S | |||
15 | イタリアGP | H | M | S |
今季は新たに「C0」が加わり、製造されるコンパウンドが全6種類に増えた。接頭辞の「C」に続く数字が小さいほど硬いものとなる。昨年まで「C1」と呼ばれていたコンパウンドは「C0」へと改称された。今季の「C1」は従来の「C1」より柔らかい新型コンパウンドだ。
サーキットの路面や気温などの特性・気象条件を考慮の上、ピレリは6種類のラインナップから週末に持ち込む3種類のドライタイヤを都度、決定する。硬い方から順に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の名称が与えられる。
トレッド面に溝の入ったレインタイヤを含めて全5種類が持ち込まれる。ひと目見て識別できるよう、以下の様にサイドウォールに色ペイントが施される。
- ソフト:赤色
- ミディアム:黄色
- ハード:白色
- インターミディエイト:緑色
- フルウェット:青色