ピレリ製18インチF1タイヤ「P Zero」、2023年3月24日F1プレシーズンテスト
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ピレリ、ATA採用のF1イタリアGPでアグレッシブなタイヤ割当

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F1公式タイヤサプライヤーのピレリは代替タイヤ配分方式(ATA)が採用されるF1第15戦イタリアGPに、昨年よりも1段階柔らかいC3~C5コンパウンドを持ち込む。第14戦オランダGPでは昨年と同じC1~C3を供給する。

ATA(Alternative Tyre Allocation)は当初、エミリア・ロマーニャGPでの導入が予定されていたが、大規模洪水被害を受け中止となったためハンガリーGPで初めて採用された。

これによりプラクティスでソフトを試す機会は減少。グリッド争いでの各ラウンドは装着コンパウンドが制限され、週末は混乱と驚きに包まれた。

予選ではルイス・ハミルトンが2021年のサウジアラビアGP以来、20か月ぶり、通算104回目のポールを獲得。コンストラクターズ選手権9位のアルファロメオはダブルQ3進出を果たした。

ATAの導入と1段階柔らかいコンパウンドの供給により、「スピードの殿堂」と称されるモンツァでの週末は幅広い戦略が期待できそうだ。

カレンダーの中で最もタイヤへの負荷が大きいコースの一つ、ザントフォールトでのアロケーションは昨年と同一ながらも、今季のC1は昨年のC1とC2の中間に位置する新しいコンパウンドだ。

2023年F1タイヤ供給
Rd. グランプリ C0 C1 C2 C3 C4 C5
1 バーレーンGP H M S
2 サウジアラビアGP H M S
3 オーストラリアGP H M S
4 アゼルバイジャンGP H M S
5 マイアミGP H M S
6 エミリア・ロマーニャGP H M S
7 モナコGP H M S
8 スペインGP H M S
9 カナダGP H M S
10 オーストリアGP H M S
11 イギリスGP H M S
12 ハンガリーGP H M S
13 ベルギーGP H M S
14 オランダGP H M S
15 イタリアGP H M S

今季は新たに「C0」が加わり、製造されるコンパウンドが全6種類に増えた。接頭辞の「C」に続く数字が小さいほど硬いものとなる。昨年まで「C1」と呼ばれていたコンパウンドは「C0」へと改称された。今季の「C1」は従来の「C1」より柔らかい新型コンパウンドだ。

サーキットの路面や気温などの特性・気象条件を考慮の上、ピレリは6種類のラインナップから週末に持ち込む3種類のドライタイヤを都度、決定する。硬い方から順に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の名称が与えられる。

トレッド面に溝の入ったレインタイヤを含めて全5種類が持ち込まれる。ひと目見て識別できるよう、以下の様にサイドウォールに色ペイントが施される。

  • ソフト:赤色
  • ミディアム:黄色
  • ハード:白色
  • インターミディエイト:緑色
  • フルウェット:青色

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