残り2周でパンクしたキミ・ライコネン
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ピレリ「タイヤに問題はない」F1イギリスGPでのライコネンのタイヤ問題に関する調査結果を公表

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27日木曜、F1にタイヤを供給するピレリ(イタリア)は、F1イギリスGPでキミ・ライコネン(フェラーリ)のマシンに発生したタイヤトラブルの原因は、タイヤ自体でもその使い方でもないとの調査結果を発表した。

《動画》F1イギリスGP2017《決勝》 / ゴール目前のフェラーリ2台がまさかのパンク

原因は何らかの外部要因

イギリスGP決勝で2番手を走行していたライコネンは、残り2周で左フロントタイヤのトレッドの一部が剥がれ落ち、ゴール直前に3位に転落するアクシデントに見舞われた。レース後ピレリはライコネンのタイヤトラブルの原因調査に着手、その結果、ショルダー内部に近いベルト端が2箇所がダメージを負っていた事を明らかにした。

ピレリによれば、損傷はそれ以外の場所には発見されず、ベルトや構造そのものに疲労の痕跡は見つからなかったという。そのため、縁石や路面などの何らかの外部要素によってカーカスと呼ばれるタイヤの骨格部分からベルト部が剥がれ落ち、その結果として最表面部であるトレッドが破損した可能性が考えられるという。

タイヤの構造に損傷がないというピレリの説明を裏付けるように、ライコネンは問題を抱えながらもピットまで自力で走行していた。

ピレリはライコネンのタイヤ調査と並行して、英国GPでライコネンと同等以上の周回数(25周)を走った他のマシンのタイヤについても調査を行った。この調査においても、タイヤの構造に影響を与えるような疲労や剥離、裂傷等は一切発見されず、またそのような兆候すらなかったという。

ピレリはこれらの調査の結果、ピレリタイヤそのものに起因するトラブルではない、との結論を発表した。

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