アルピーヌF1チームの2022年リザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリ
Courtesy Of Alpine Racing

注目のオスカー・ピアストリCRB審議始まる、マクラーレンは候補に事欠かない?

  • Published: Updated:

マクラーレンか、それともアルピーヌか。オスカー・ピアストリの将来を左右するFIAの独立機関、契約承認委員会(CRB)の審議がF1ベルギーGP決勝翌日の8月29日(月)に始まった。

3名の弁護士による最終結論は3日以内の提出が義務付けられているため、遅くとも次戦オランダGPまでには何らかの発表が行われるものと見られている。

仮にアルピーヌとの契約が有効と判断されたとしても、ピアストリが2023年にエステバン・オコンのチームメイトとしてF1デビューする可能性は低い。

ピアストリはオトマー・サフナウアー代表に「忠義を欠いた」として批判されており、アルピーヌとの関係悪化は明らかだ。

エンストンのチームはフランス出身のピエール・ガスリーの起用に向けて既にレッドブル/アルファタウリに接触していると噂されている。

この場合、困った状況に陥るのはピアストリだけではない。マクラーレンはCRB審議の結果を待たずにダニエル・リカルドとの契約を今季末を以て途中解除する事を決断した。

だがザク・ブラウンCEO曰く、2023年のランド・ノリスのチームメイトに関してマクラーレンは「複数のプラン」を用意している。

SpeedCity Broadcastingとのインタビューの中でブラウンは、旧車F1テスト契約を結ぶインディカードライバー達の名前を次々に挙げ、ピアストリ以外の候補には事欠かないと主張した。

「最初は私がシートに座ろうとしたんだが、アンドレアス(ザイドル、チーム代表)に一蹴されてしまってね! 」とブラウン。

「我々にはテスト・プログラムがある。コルトン・ハータは素晴らしい走りを見せてくれたし、パト(オワード)も昨年末に見事な仕事ぶりを披露してくれた」

「もちろん、アメリカにおけるアレックス(パロウ)の状況については今後どうなるかは分からないものの、我々は彼を間違いなくFマシンに乗せるつもりだ」

「これらのドライバーたちは競争の激しいチャンピオンシップで数多くの勝利を挙げてきた。私はインディカーがモータースポーツの最高峰だと考えている」

とは言えハータとオワードに関しては現在、F1参戦要件であるスーパーライセンスを取得していないため、パンデミック発生の際に付け加えられた特例に頼る事になる。

これは最低30ポイントを獲得しているドライバーに対し、一定条件の下に審議の上、特別にライセンスの発行を許可するものだ。

マクラーレンにはインディカードライバーを起用する他に、アルピーヌに金を払ってピアストリを引き抜く方法もある。