ピアストリ、母国DNSの裏に「100kW余剰パワー」悲劇の決勝前クラッシュを語る/F1オーストラリアGP

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超満員の地元ファンが待ち望んだオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の母国凱旋レースは、スタートシグナルがブラックアウトする前に、残酷な形で幕を閉じた。グリッドへと向かうレコノサンスラップのターン4で突如制御を失い、反対側のバリアへと激突した。

マシンの損傷は激しく、その場で2026年F1開幕戦オーストラリアGPでのDNS(未出走・欠場)が確定した。ライバルたちがコース上で激闘を繰り広げるなか、ピアストリはインタビューに応じ、呆然とした表情で自らの身に何が起きたのかを語り始めた。

自身のミスを強調も「余剰パワー」の罠

ピアストリは、クラッシュの要因として自身のミスを認めつつも、「いくつかの要因が重なった結果」だと指摘した。

「まず強調したいのは、明らかに僕自身のミスが大きいということだ。タイヤに熱が入っていなかった。週末を通してあの縁石は使っていたけど、あの時は使う必要がなかった」

「ただ同時に、予想外に100キロワット近い余剰パワーが発生したんだ。これは小さい数字じゃない」

2026年の新世代パワーユニットは電動化が大きく推し進められている。パワーユニットの制御システムが規定どおりに作動した結果、意図しないタイミングで予想外のパワーが発生し、それがスピンにつながったという。

「難しいのは、すべてが正常に作動していたということだ。これは単に、エンジンが規則に沿って動作せざるを得ない仕組みのせいだ」とピアストリは語る。

「だからこそ受け入れづらい。単純に冷えたタイヤで僕が楽観的すぎた、というだけなら、ある意味もっと楽だったかもしれない。でも、そこに別の要因が加わると、余計につらい」

2年連続の母国での悲劇、それでも前を向く

昨年のオーストラリアGPでも、突然の降雨によりスピンを喫して2位表彰台を逃しただけに、2年連続での母国レースでの悲劇に対し、ピアストリは悲痛な思いを隠さなかった。

「本当に残念だ。それ以外に言葉が見つからない。応援しに来てくれた皆に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。もちろん、こんな形でシーズンを始めたかったわけじゃない」

それでもオーストラリアの若き英雄は、すでに前を見据えている。昨年、メルボルンでの挫折を経て目覚ましい活躍を見せ、チームメイトのランド・ノリスとタイトルを争うまでに成長した経験が、彼を支えている。

「去年も結果こそ望んだものじゃなかったけど、ポジティブな要素は多かった。もちろん、今回の方がつらいけど、それでも今日までは順調だったんだ」

「当然、もっと改善すべき点はあるけど、プラクティスと予選ではかなりの手応えがあった。新しい世代のマシンということを踏まえれば上々だったし、リズムも作れていた。今回の件から学んで、来週に臨むつもりだ」

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