レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレス、2022年3月17日F1バーレーンGPにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1:コロナ感染者のレース参加許可を議論すべき、とセルジオ・ペレス

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レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは例え新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したとしても、軽症であればレースへの参加を認めることを議論すべきだと考えている。

バーレーンでの最終プレシーズンテストではマクラーレンのダニエル・リカルドが陽性となり、3日間共にランド・ノリスがMCL36のステアリングを握った。これに続きセバスチャン・ベッテルも同様に陽性が確認されたため、アストンマーチンは開幕戦で急遽、ニコ・ヒュルケンベルグを起用した。

パンデミックから2年が経ち、PCR検査やマスクの着用が非義務化されるなど今季は関連規制が緩和されているが、統括団体の国際自動車連盟(FIA)はリスクの分析と管理のためのガイドラインを発行し、引き続き注意を呼びかけている。

ペレスはレーシングポイント所属時代の2020年にコロナに感染し、2レースの欠場を強いられたドライバーだが、当時とは状況が異なる今、レースをする上で健康状態に問題がなければ例外措置を認めるべきだと考えている。

Sky Sportsによるとペレスは、ウイルスの蔓延を防止するために自身は今も定期的にPCR検査を受けているとしながらも「COVIDに感染したとしても症状が軽いのであれば、今後に向けてレース参加を認めるべきか否かを議論すべきだと思う」「議論する事には意味がある」と語った。

具体的な内容の言及こそ避けたもののフェラーリのカルロス・サインツもまた、F1は前に進むべきだとの考えを示した。

「正直言って疲れるし、2年間も同じことをするのは大変だ。慣れた部分もあるけど常にマスクを着用しなきゃならないなど、未だに大変な部分もある」とサインツ。

「僕としてはできる限り早く普通の状態に戻れる事を願っている。ちょっと物議を醸すかもしれないけれど、僕らは少し前に進むべきだと思ってる」

軽度であるからと言ってパドックに入り、それにより感染した他人が同じ様に軽症で済む保証はなく、また、症状が軽くとも時速300kmを超えるレーシングスピードで5Gといった強烈な横Gに晒されれば悪化し、他者を巻き込むクラッシュに繋がる可能性も否定できないだけに、議論する意味こそあれ、実現のために乗り越えるべき課題は決して少なくない。

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