アルボンよりもペレスの方がフェルスタッペンのパートナーに相応しい、とレッドブル・ホンダ代表

セルジオ・ペレス、2018年5月1日copyright Red Bull Content Pool

当初はポルティマオとイモラでの週末のパフォーマンスを以てアレックス・アルボンの将来、引いては来季ラインナップを決定するとしていたレッドブル・ホンダだが、最終アブダビGPから1週間を経てようやくセルジオ・ペレスの移籍が発表される事となった。

チームの親会社、レッドブルGmbHの大株主はアルボンの母国タイの実業家一家であり、チーム首脳陣はF1での2シーズン目を迎えた24歳を全面的にバックアップしてきたが、クリスチャン・ホーナー代表はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてはアルボンよりもペレスの方が相応しいとの判断に至ったと説明した。

「アレックスはチームにとって大切なメンバーであり、我々は長い時間をかけて今回の苦渋の決断を下すに至った」とクリスチャン・ホーナー代表は語る。

「関連するあらゆるデータやパフォーマンスを評価した結果、我々は2021年のマックスのパートナーに相応しいドライバーはセルジオであると判断した。彼をレッドブル・レーシングに迎え入れる事を楽しみにしている」

ペレスの電撃移籍に伴い、トロロッソ・ホンダでの9戦を経て、2019年シーズン半ばにピエール・ガスリーとの交代という形でシニアチームへの昇格を果たし、以降の28戦で2度の表彰台に上がったアルボンはシートを喪失する。

クリスチャン・ホーナー代表は「アレックスはテスト兼リザーブドライバーとして、今後もチームにとって重要なメンバーであり続ける。来季は2022年の開発に重点的に取り組んでもらう事になるが、ひとまずはこれまでの彼のハードワークと貢献に感謝したい」と付け加えた。

ルイス・ハミルトンとメルセデスの契約はまだ発表されていないものの、7度の王者の残留は確実な情勢であり、レッドブル・ホンダのドライバーラインアップ発表により、71回目の世界選手権シリーズを迎える2021年の全てのF1シートは事実上確定した事になる。

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