車載映像:角田裕毅、キャリア初「栄光」のF1ファステストラップ
角田裕毅(アルファタウリ)が2023年10月22日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われたFIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPで、キャリア初のファステストラップを記録した。
日本人ドライバーとしては、1989年オーストラリアGPの中嶋悟、2012年ベルギーGPの小林可夢偉に続くF1ファステストラップとなった。
F1は2007年、グローバルスポンサーであるDHLの名を冠した「DHLファステストラップ ・アワード」を創設した。この賞はシーズンを通じて最も多くのファステストラップを記録したドライバーに与えられる。
DHLはF1デジタル・プレゼンテーターのウィル・バクストンの解説を含めた角田裕毅のファステストラップ、ソフトタイヤで刻んだ1分38秒139のオンボード映像を公開した。
バクストンは「ユーキは比較的静かなレースを繰り広げていたが、アルファタウリのチームメイト、ダニエル・リカルドのカムバック・パーティーを台無しにする事に成功した」と解説する。
「ツノダがソフトタイヤを履いて最終ラップで栄光の走りを見せるまで、ハニー・バジャー(リカルドの愛称)はファステストラップをキープしていた」
「セクター1は26秒546、次のセクターは39秒573、そして最終セクターを32秒020で終えて全セクターでパープルを刻み、1分38秒139でフィニッシュした」
2台の失格により、この日のレースで8位入賞を果たした角田裕毅は、このファステストラップにより1点のボーナスを追加した。トップ10フィニッシャーがファステストラップを記録した場合、追加で1点のチャンピオン・ポイントが与えられる。
ファステストを狙うべく、アルファタウリが角田裕毅にピットインを指示したのは残り2周を前にした54周目の事だった。これは、角田裕毅がそれまでに稼いだ後続のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に対する膨大なギャップによって可能となった。
無線を通してチームからの指示が飛んだ時、10番手を走行していた角田裕毅は一瞬、マシントラブルが脳裏に浮かび、心臓が止まりそうになったという。
2023年のDHLファステストラップ ・アワードは、8回のファステストを記録しているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が同3回のルイス・ハミルトン(メルセデス)をリードしている。
Strong race and crucial points for @yukitsunoda07 and @AlphaTauriF1, with last-minute heroics earning him the Fastest Lap at the #USGP!#F1 #DHLF1 #MomentsThatDeliver pic.twitter.com/hyUmU6b9Op
— DHL_Motorsports (@DHL_Motorsports) October 22, 2023