公認ゲーム「F1 2021」数値化されたドライバーの腕「レーティング」を公表、角田裕毅はベテラン2名を上回る総合82点

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年6月18日F1フランスGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

コードマスターズによるF1公認ゲームの最新作「F1 2021」の発売が間近に迫る中、ゲーム内で各ドライバーに与えられる「ドライバー・レーティング」の数値が明らかにされた。

能力を数値化するスコアリングシステムは他のスポーツゲームではお馴染みで、F1公式ゲームでは前作「F1 2020」で初めて導入された。ただ、シャルル・ルクレールが「一部のドライバーの評価点は適切とは思えない」として疑問を呈するなど、一部から不満が噴出した

「F1 2021」で評価の対象とされるのは以下の5つの指標だ。いずれも現実世界のパフォーマンスに基づいて設定される。前作の反省を踏まえての事だろう。算出根拠が明確にされた。

対象となるのは2014年に始まったハイブリッド時代以降のF1及びFIA-F2選手権での実績で、最新作では新しいシーズンの成績がより重視されている。

  • 経験…実戦経験。キャリア出走数に基づく
  • レースクラフト…決勝でのポジションの上下及び、グリッド平均
  • アウェアネス…インシデントやペナルティ回避の能力
  • ペース…決勝でのファステストラップに基づく
  • 総合…上記項目を元に加重平均で算出

上位の並びに意外性はなく、7年連続のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と、今季タイトル争いでリードするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が共に95点を獲得してトップに立った。

新人の角田裕毅はルーキー勢最上位の16位に並んだ。総合点は82点。ミック・シューマッハやニキータ・マゼピンはもとより、自身よりも経験のあるアントニオ・ジョビナッツィやニコラス・ラティフィを上回った。

「F1 2021」 レーティング
順位 ドライバー 総合 経験 レースクラフト アウェアネス ペース
1 ルイス・ハミルトン 95 92 94 89 98
2 マックス・フェルスタッペン 95 69 96 96 97
3 バルテリ・ボッタス 92 75 89 99 92
4 ランド・ノリス 91 60 96 99 89
5 ダニエル・リカルド 90 80 94 91 88
6 ピエール・ガスリー 90 59 92 99 89
7 セバスチャン・ベッテル 89 91 93 87 88
8 フェルナンド・アロンソ 89 99 89 94 86
9 シャルル・ルクレール 88 62 88 87 92
10 セルジオ・ペレス 87 81 92 84 87
11 キミ・ライコネン 87 99 91 84 86
12 カルロス・サインツ 87 69 88 94 85
13 エステバン・オコン 86 60 93 98 79
14 ジョージ・ラッセル 84 60 76 99 83
15 ランス・ストロール 83 62 93 82 82
16 角田裕毅 82 46 88 78 86
17 アントニオ・ジョビナッツィ 79 54 82 82 80
18 ミック・シューマッハ 76 47 65 81 83
19 ニコラス・ラティフィ 71 55 69 79 70
20 ニキータ・マゼピン 67 47 65 78 66

グローバル版は7月16日、日本語ローカライズパッケージ版はエレクトロニック・アーツが販売元となり、9月9日に発売が開始される。

発売されるのは通常版とデラックス・エディションの2種類。デラックス版には3日間の早期アクセスやゲーム内で使用できる仮想通貨、18,000ピットコインが付与される他、マイチームパックやブレーキングポイントパックコンテンツがついてくる。

マイチームパックにはミック・シューマッハやアイルトン・セナ、アラン・プロスト、ジェンソン・バトン、ニコ・ロズベルグ、デイビッド・クルサード、フェリペ・マッサが含まれており、レジェンドドライバーを雇い入れて「マイチーム」を作る事ができる。

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