ハースF1への移籍を発表するエステバン・オコン(アルピーヌ)、2024年7月25日
copyright Esteban Ocon@X

鍵は小松礼雄「納得させてくれた」とオコン、ハースF1と2025年を含む複数年契約

  • Published:

ハースはF1ベルギーGPの開幕を翌日に控えた2024年7月25日(木)、FIA-F2選手権から昇格する新人オリバー・ベアマンのチームメイトとしてエステバン・オコンと2025年からの複数年契約を結んだことを明らかにした。

メルセデスのマネジメントを受けるオコンは様々な選択肢を評価した。その中には2026年よりアウディのワークスチームとなるザウバーやウィリアムズとの話し合いも含まれていた。

186cmという長身ゆえ、コックピットに自らの身体が収まるかどうかを確認するために、ウィリアムズではシート合わせまで行ったが、オコンは当初からハースに狙いを定めていたと見られている。

今季末限りでアルピーヌを去り、ワークスチームから小規模なカスタマーチームに移籍することになるオコンは、キャリア初期の仕事仲間であるハースF1の小松礼雄代表が移籍を決断するうえで重要な役割を果たしたと説明した。

小松礼雄は2014年にオコンがバレンシアでロータスF1のE20を初めてテストした際に担当エンジニアを務めた。

「本当に楽しみだよ。ようやくこのことについて話せるようになって嬉しい。前の前にはエキサイティングな挑戦が待ち受けている。ハースは今、大幅な上昇傾向にあり、彼らはそれを維持したいと考えている」とオコンは語る。

「アヤオとは長い付き合いだ。彼は10年前に僕が初めてF1で走った際のレースエンジニアだからね。ハースがどこに向かいたいのかということについて彼は、彼の計画を僕に納得させてくれた。僕の目標も彼らと同じだ。だから組めるのは素晴らしいことだ」

メディア対応するハースの小松礼雄代表、2024年7月25日F1ベルギーGPCourtesy Of Haas

メディア対応するハースの小松礼雄代表、2024年7月25日F1ベルギーGP

今年、ギュンター・シュタイナーからチーム代表の座を引き継いだ小松礼雄はアグレッシブなレース戦略と堅実な走行プログラムを通してパフォーマンスを向上させており、ハースはシーズン折り返しの時点で既に昨年の倍以上のポイントを獲得。コンストラクターズ選手権で7位につけている。

オコンについて小松礼雄は「彼自身の才能だけでなく、マニュファクチャラーでの経験を含め、彼が我々にもたらすものは、組織として成長するうえで大きな利点となります」と語る。

「来年に向けて、オリバー・ベアマンの隣に経験豊富なドライバーを迎えることは必要不可欠でしたが、同時にエステバンはまだ27歳で、まだ多くを証明できるだけの若さがあります。ハングリー精神に満ちたダイナミックなドライバーラインナップになったと思います」

ハースにF1グランプリウィナーが加わるのは2016年の初参戦以来、初となる。オコンは2021年ハンガリーGPで驚きの勝利を果たした。

チームオーナーのジーン・ハースは「私にとってはF1で実績のあるドライバーを起用することが重要だった。グランプリ優勝の経験があるエステバンは、間違いなくその条件に当てはまる」と語る。

「彼はこれまで、所属したチームで一貫して上位争いに加わり、ポイントを獲得してきた。我々はパフォーマンスを向上させ続けていきたいと考えている。若さと経験のバランスが取れた今後のドライバーラインナップが何をもたらしてくれるか楽しみだ」

通例的にベテランドライバーはルーキーをサポートする役割を期待されるが、ベアマンは今年、6回のフリー走行でVF-24をドライブする計画であり、オコンは新たなチームメイトを手助けする必要はないと考えている。

「チームとの経験という点で、来年に向けて彼は僕以上の経験を積むことになるはずだ」とオコンは語る。

「フリー走行やテストで何度も走っているからね。だから聞かなきゃならないのはおそらく、僕の方だと思うよ!彼に対するアドバイスは必要ないと思う」

F1ベルギーGP特集