エステバン・オコン、開幕モンテカルロでWRCデビュー! アルピーヌ「A110S」をドライブ
アルピーヌF1チームのエステバン・オコンが、1月21日(木)に開幕を迎える2021年の世界ラリー選手権(WRC)オープナー「ラリー・モンテカルロ」で、アルピーヌ「A110S」と共にWRCデビューを飾る事が決まった。
モナコ公国とフランスを舞台に行われるラリー・モンテカルロは、路面コンディションが変わりやすい事もありWRCの中でも最難関として知られ、初開催は1911年という伝統の一戦だ。今年は記念すべき110周年を迎えるが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で無観客イベントとなる。
自身初となるラリー競技に挑む24歳のフランス人F1ドライバーは、第89回ラリー・モンテカルロの初日に、VIPコースカーのオフィシャルドライバーとして、サン=ディディエからコルまでの20.58km区間のSS1と、サン=モーリスからサン=ボネまでのSS2の2つのスペシャルステージでステアリングを握る。アルピーヌF1(旧ルノー)は2018年にも同様の形式でカルロス・サインツを走らせている。
ルノー・メガーヌRSとカルロス・サインツ、2018年ラリー・モンテカルロにて
A110Sはスポーツモデル「A110」をベースにした高性能グレードで、搭載される1.8リッター直噴ターボエンジンはブーストアップにより292馬力へと引き上げられ、軽量化のためにルーフにカーボン、ホイールにはフックス製を採用。アンチロールバーやスプリングの剛性は2倍に強化され、軽量化と相まってダブルウィッシュボーンサスペンションが高速走行時の安定性と正確なハンドリングを実現する。
オコンが今回ステアリングを握るのはアルピーヌ伝統のブルーに彩られたA110Sで、ボディーにはF1カーナンバーの「31」が刻まれる。
イベントを直前に控えてオコンは「モータースポーツ界の宝石とも言える伝説的なイベントだし、A110Sを走らせられるとあって、初めてのラリー・モンテカルロを本当に楽しみにしている。10月に初めてA110に乗ってみたんだけど、その時はノルドシュライフェを3周したんだ。走りは俊敏だし凄く快適で最高だった。タイトなヘアピンや峠を走るために生まれてきたようなクルマだ。ラリーは僕の夢の一つだったし、今季のスタートがモンテカルロでのA110Sだなんて言うことないね」と語った。