ノリスのF1タイトル争い、マクラーレンにとって常に「二の次」とステラ代表
ランド・ノリスのドライバーズタイトル争いについてアンドレア・ステラ代表は、マクラーレンにとって「二の次」であり、最優先事項は常にコンストラクターズ選手権争いであると強調した。
雨のサンパウロでのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の大逆転勝利により、ノリスの初タイトル獲得の望みは、ほぼ潰えた。フェルスタッペンは次戦ラスベガスGPで、自力での4連覇を達成する可能性がある。
F1公式サイトによるとステラはブラジルでのレースを経て、「コンストラクターズ選手権は我々にとって常に、最優先事項だった。今後もそれに何も変わりはない」と語った。
「たとえどちらかのドライバーを優先する判断が必要な場面があっても、それはコンストラクターズ選手権を最大化することの二の次でしかなかった」
コンストラクターズ選手権順位はチームの賞金額に影響するが、ドライバーズ・ランキングはそうではない。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、かつてルイス・ハミルトン及びメルセデスとタイトル争いを繰り広げた2021年に、「皮肉なことに、チームにとってはコンストラクターズ選手権の順位が財政的に重要だが、スポーツ的にはドライバーズ選手権が大きな意味を持っている」と語った。
首位フェルスタッペンとのポイント差が62点に拡大し、ノリスがタイトル争いで大きく後退した一方、マクラーレンはコンストラクターズ選手権におけるフェラーリとの差を36点に広げ、ランキングリーダーとしてラスベガスで幕を開けるシーズン最終3連戦に臨む。
今シーズンの残り1スプリント、3レースで獲得可能な理論上の最多ポイントは、ファステストラップのボーナス得点を含めて86点であるため、マクラーレンとフェラーリだけでなく、ランキング3位のレッドブルにも逆転の可能性が残されている。
最終3連戦でのアプローチについてステラは、「ランドにしろオスカー(ピアストリ)にしろ、我々はこれからのレースで勝利を目指していく。最後の2戦は我々にとって良いレースになるはずだが、ラスベガスはフェラーリ向きのコースかもしれない」と語った。
「どうなるかは分からないが、コンストラクターズ選手権が常に我々の最優先事項であることに変わりはない」