改訂版メルセデスW14の外観がレッドブル風に見えても「恥じることはない」とトト・ウォルフ
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メルセデスのトト・ウォルフ代表は、将来的に「W14」がレッドブルのF1マシンを模倣したようなデザインになっても「恥じることはない」として、速くなるのであれば外観がどうなろうが「気にしない」と主張した。
期待外れの2023年シーズンスタートを受け、V6時代8度のコンストラクターチャンピオンは現在、車体コンセプトの抜本的な見直しを進めており、初戦バーレーンGP後の数々のミーティングを経て、進むべき方向性を絞り込んできている。
RaceFansによるとウォルフは第2戦サウジアラビアGPの予選を経て「教条主義的な考えは持っていない」と述べ、現在の”見てくれ”に固執する意思がない事を示して次のように続けた。
「兎に角、できるだけ速いレースカーである事が必要だ。それがレッドブルのように見えても気にしない。速ければそれでいい。速いのであれば恥じることはない」
W14の外観を最も特徴づけているのは非常にコンパクトに抑えられたサイドポッド、通称”ゼロポッド”だが、ウォルフによるとメルセデスが再考の対象としているのは「リーディングエッジからディフューザー、ビームウィングまで、目に見える全ての空力面」だという。
ジェッダ市街地コースで行われた予選では、ジョージ・ラッセルが4番手と健闘した一方、ルイス・ハミルトンは8番手と遅れを取った。両者のギャップは0.366秒と開いた。
ハミルトンはラッセルと僅かに異なるセットアップを使っていた事を明かし、高速域でスタビリティが不足していたとする一方、タイム差はクルマに対する自信が持てない事に寄るところが大きいとの認識を示した。
「クルマは今のままでいい」とハミルトンは言う。
「つまり、ジョージは素晴らしい仕事をして2列目の右側を手にした。だからクルマには明らかにパフォーマンスがあるってことだ」
「僕は単に、このクルマとの一体感を感じていないんだ。何をやっても何を変えても、このクルマに自信を持つことができない」