日産自動車、フォーミュラE参戦マシンのカラーリングコンセプトを公開
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日産は6日、ジュネーブモーターショーにおいて、ABB FIAフォーミュラE選手権に参戦するレースマシンのカラーリングコンセプトを初公開した。今回公開されたフォーミュラEマシンのカラーリングは、日本の日産グローバルデザイン本部が担当。来シーズンのデビューに備え、今後数か月に渡って開発が進められる。
日産は日本の大手自動車メーカーとしては初めてフォーミュラE参戦を発表、2018年12月に始まるシーズン5から参戦を開始する。先行して参戦していたアライアンスパートナーのルノーが培った経験を活用しつつ、ルノー及び三菱自動車と協力することでシナジーの最大化を目指していく。
公開されたマシンは、シルバーを基調として車全体がモノクロでまとめられたシンプルな印象を与える。そのコンセプトについて、日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員アルフォンソ・アルバイサは以下のように説明する。
「シーズン5用のフォーミュラEマシンを一目見て、デザインチームのスタッフ達はあたかも電動の鳥が超音速で飛んでいるようだ、というインスピレーションを受けました。”空気抵抗と重力からの自由”というデザインコンセプトは、この第一印象から生まれました」
「フォーミュラEのマシンは実際とても静かでありながら、同時に爆発的なスピードを生み出します。そのため、カラーデザインをする際にドップラー効果に留意したのは自然な成り行きでした。ドップラー効果の超音波パルスとソニックブームから発せられるパワーのコンビネーションは、日産のフォーミュラE参戦をより勢いづけるものになるでしょう」
日産が参戦を開始するシーズン5では、新たなシャシー、バッテリー、パワートレインが導入され、新時代フォーミュラEの幕が上がる。新しいパワートレイン採用によって、パワー向上と航続距離の増加が実現され、シーズン4まで行われていたレース中の車両交換が不要となる。
5シーズン目のフォーミュラE選手権は、香港、ベルリン、チューリッヒ、ローマ、ニューヨークなど世界の主要都市で開催される予定。フォーミュラE参戦に向けて日産は、ドライバーや技術パートナー、マーケティングパートナーなどに関する詳細を今年後半に発表するとしている。