シーズン15戦目となる2024年F1世界選手権オランダGPが8月23日に開幕を迎え、ランド・ノリス（マクラーレン）が1分12秒322を記録して金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅（RB）は14番手でクルマを降りた。

25m/sという猛烈な突風が予想されたことから、現地気象台は前日の木曜、北ホラント州に強風警報を発令した。

警報どおりの強風が吹き抜ける中、サマーブレイク明けの最初のセッションは雨で路面がひどく濡れたコンディションで開始され、ピエール・ガスリー（アルピーヌ）とケビン・マグヌッセン（ハース）がフルウェットタイヤを履いてコースへと向かった。

「風がかなり強い」とガスリーが無線で報告を入れる中、ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）は全くプッシュしていないにもかかわらず、いとも簡単にロックアウトしてグラベルへと飛び出した。

開始10分頃には雨が止み、天候は回復傾向へと向かったが、それでも25分時点でラップタイムを記録したのはわずか3名のみという状況で、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）、ルイス・ハミルトン（メルセデス）、エステバン・オコン（アルピーヌ）の3名は序盤の走行を見送り、フルウェットを使うことはなかった。

開始30分を過ぎると太陽が顔を出し、強い風を背景に路面は急速に乾いていき、レーシングラインが形成されていった。最終10分になると各車、スリックタイヤに履き替え、タイムシートは慌ただしく変化したが、トラフィックと走行タイミングによって本来のペースを発揮できないままにセッションを終える者もあった。

母国オランダGPで4年連続の優勝を目指すフェルスタッペンはノリスに0.201秒及ばず2番手に留まった。3番手にはハミルトンが続いた。

コンディションの関係で、さほど多くを導き出せるセッションとはならなかったが、それでもアップグレードされたマクラーレンと僅かに改良されたレッドブルとが再び接戦を演じそうな予感だ。

フェラーリ勢のみソフトを使わず、ミディアムを履いたカルロス・サインツとシャルル・ルクレールはぞれぞれ4番手と13番手を記録した。

5番手のジョージ・ラッセル（メルセデス）に続いてアレックス・アルボン（ウィリアムズ）は目を引く6番手タイムを刻み、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）は7番手をマークした。

ハース勢はヒュルケンベルグとマグヌッセンがそれぞれ8番手と9番手を記録し、周冠宇（ザウバー）がトップ10の最後の一枠に滑り込んだ。バルテリ・ボッタスに代わってザウバーをドライブしたロバート・シュワルツマンは16番手でクルマを降りた。

FP2は日本時間8月23日(金)23時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第15戦オランダGPフリー走行1（FP1）リザルト

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