角田裕毅のRB、F1オランダGPでのVCARB 01アップグレードで5戦連続入賞へ
RBのテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは、継続的なポイント獲得に向け、夏休み明けの初戦となるF1第15戦オランダGPで角田裕毅とダニエル・リカルドのVCARB 01にマイナーアップグレードを投入すると明かした。
開幕2戦こそポイントを逃したRBだが、以降は中国とスペインを除いた全ての週末でポイントを獲得しており、後半戦のキックオフを迎えるザントフォールト・サーキットでは5戦連続の入賞を目指すことになる。
シーズンが経るにつれてハースやアルピーヌ、ウィリアムズは勢いを増しており、コンストラクターズ選手権6位の座は決して安泰とは言えず、熾烈な中団争いで勝ち抜くためにRBは「幾つかのマイナーアップデート」を持ち込む計画だ。
幅広い速度域のコーナーや起伏、バンクターンを備えるザントフォールトでの週末についてエギントンは「異なる難しさがあるものの、我々には今回のレースに適した堅実なベースラインがあるし、これに加えて更に幾つかのマイナーアップデートを施すことで、上位を争い続けることができるはずだ」と語った。
「このサーキットは、カレンダーの中で1周が比較的短いながらも様々なタイプのコーナーが14箇所あるテストに相応しい『オールドスクール』なサーキットだ。短いストレートや様々な傾斜、そして多くのグラベルトラップが備わっており、どんなに小さなミスも許されない」
「ここでは予選で良い結果を出すことが非常に重要だ。レースに関しては、今シーズンの大半のレースと同様、直近のライバルたちとのポイントを巡る激しい戦いが予想される」
東京と大阪でVERDYとのコラボポップアップを行い、大湯都史樹や福住仁嶺、佐藤万璃音、小高一斗らとバーベキューを楽しむなど、日本に一時帰国して「休暇を楽しんだ」という角田裕毅は、後半戦に備えてその後、イタリアに戻ってサイクリングやウェイクボードを含めてトレーニングに励んだ。
「日本に戻って友人や家族との再会を楽しみました。シーズン中にそういった時間は殆ど取れないので素晴らしいひと時になりましたし、レースに向けての準備は万端です」と角田裕毅は語る。
「ザントフォールトでは、タイトで曲がりくねったコースとバンクコーナーが特徴のユニークなチャレンジが待っています。シーズンの前半戦を良い形で終えることができたので、この勢いを今後も続けていければと思っています」
ザントフォールトはリカルドにとって、昨年、5レースの欠場を余儀なくされた手の骨折に見舞われた因縁の場所だが、コースそのものには良い感触を持っているという。
「素晴らしい夏休みだったよ。オーストラリアに戻って友人や家族に会えたから、気分もリフレッシュして体調も万全だ」とリカルドは語る。
「ザントフォールトに戻るのが楽しみだ。去年はここでシーズンが一変することになったけど、オスカー(ピアストリ)との事故が起きるまではサーキットを本当に楽しめていたし、クルマのパフォーマンスも良かった。休み前の勢いを維持できると自信を持っているし、ポイント争いに加われると確信してる」