角田裕毅「悔しい」自らの不甲斐なさに苛立ち、降格17位からの逆転入賞諦めず
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8月26日(土)のF1オランダGP予選を14番手で終えた角田裕毅(アルファタウリ)は、自身の不甲斐なさに苛立ちを感じていた。Q3進出は可能だと考えていたが、全てを完璧にこなす事ができなかったという。
9番手でQ2進出を果たしたものの、最終ラウンドには惜しくも0.163秒届かなかった。「まとめ切る事ができずフラストレーションの溜まる予選になってしまいました」と角田裕毅は振り返った。
「Q2進出に向けてチームは素晴らしい仕事をしてくれましたが、僕に改善の余地があるのは確かです。特に路面コンディションに関する無線を通したチームへのアップデートに問題がありました」
「クルマ的にはQ3に進めるだけのペースがあったと思いますし、今日は自分のパフォーマンスを最大限に発揮できなかったと感じています。常に全力を出し切りたいと考えているため、この事が何よりも悔しいです」
まとめ切れなかったのは角田裕毅だけではない。
移り変わるコンディションの中、トラフィックが頻発。更には2度の赤旗が振られるトリッキーな展開で、ウィリアムズがダブルQ3進出を達成する一方、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がQ2落ちを喫する大番狂わせも起きた。トップ6は全て異なるチームが並んだ。
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「トラフィックに関して今夜データを分析し、タイヤの準備という点で他のやり方があったか確認するつもりだ」と説明した。
だが角田裕毅は言い訳にはならないと言う。
「今日の路面コンディションは本当に難しく、おまけに何度もトラフィックに見舞われる事になりましたが、それは誰にとっても同じでした」
「これが現実です。今後に向けた糧にしたいと思います」
セッション後の審議を経て、ハミルトンへの妨害があったとして角田裕毅は3グリッド降格ペナルティを受けた。17番グリッドからの入賞圏内は険しい道だが、角田裕毅はポイント獲得を諦めてはいない。
「明日のレースでオーバーテイクするのは難しいだろうと思いますが、今日とは異なるコンディションが予想されますし、もちろんポイント獲得を目指して全力を尽くすつもりです」と角田裕毅は語った。
骨折したダニエル・リカルドの代役、デビューを迎えたリアム・ローソンはチームメイトから1.639秒遅れの20番手タイムでクルマを降りた。
角田裕毅は「リアムが良い仕事をしたのは間違いありません。路面状況はトリッキーで、予選までにクルマをドライブできたのはFP3だけでした」と評価した。
2023年F1オランダGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間8月27日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4,307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。