アストンマーチンF1チームのプリンシパルに就任したマイク・クラック
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンF1、新チーム代表に元BMWのマイク・クラックを起用

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アストンマーティンF1チームは1月14日、チームを離脱したオトマー・サフナウアーの後任としてマイク・クラックをチーム・プリンシパルに起用した事を発表した。

マイク・クラックは2014年より、独ミュンヘンに本拠地を置くBMWでグローバル・モータースポーツ事業を指揮してきた。フォーミュラEやGTのほか、ル・マン24時間レースを含むIMSAとWECのLMDh(ル・マン・デイトナ・h)プログラムを担当した。

BMW以前はポルシェでモータースポーツ上級職を担当。F1ではBMW時代を含めてザウバーに10年間在籍した経験を持つ。

マイク・クラックはチーム代表への就任を「スリルと名誉に満ちた事」と表現し、自身を抜擢したローレンス・ストロールとマーティン・ウィットマーシュへの感謝を口にした。

「アストンマーティンは世界で最も偉大な自動車ブランドの一つであり、私はその輝かしい名前に相応しいだけの成功に向けて主導的な役割を任された。これはエネルギーと熱意を持って取り組むべき課題だ」

「私は20年以上に渡ってモータースポーツに携わってきた。2006年と2007年、私がBMWザウバーのエンジニアだった時、当時テストドライバーを務めていたセバスチャン・ベッテルと共にF1で仕事をする機会を得た」

「私は彼のスピードと能力を心から尊敬している。再び再会できて本当に嬉しい。またランス・ストロールは100回のグランプリ出場経験を持つ非常に速く才能あるドライバーだ。共に仕事ができる事を楽しみにしている」

「チーム・シルバーストーンには常に感心させられてきた。ここには才能ある人々と本物のレーサーが溢れている。こうした文化と価値観はモータースポーツで成功するために必要なものだ」

「我々は勝利を目指している。新しい同僚たちと共に懸命に取り組み頑張っていきたい」

グループ・チーフ・エグゼクティブ・オフィサーを務めるウィットマーシュはマイク・クラックを「ダイナミックで現代的なチーム・プリンシパル」と称し、F1世界選手権での成功に向けた献身に期待を示した。

「マイクはBMWとポルシェでモータースポーツの上級職に就き、ザウバーではF1でエンジニアリングの経験を積んだ。経験と専門性を兼ね備えた人物であり、我々にとって理想的な人材だ」

ローレンス・ストロール会長は「F1で勝つためには、ドライバー、エンジニア、メカニックなど、すべての主要なプレーヤーの最善の努力を結集することが重要」だと強調する。

「我々は毎週のように優秀な人材を採用している。新しいファクトリーの建設も順調だ。優れたスポンサー、パートナーも揃っている」

「我々はF1世界選手権制覇を目標とした5ヵ年計画の2年目に入ろうとしている。必要とするすべての要素が揃いつつある。マイクはマーティン・ウィットマーシュ直属の部下として中心的な役割を果たし、我々の技術・運営部門をリードしていく事になる」