エルマノス・ロドリゲス・サーキットを周回するウィリアムズのジョージ・ラッセル、2021年11月5日F1メキシコGPフリー走行にて
Courtesy Of Williams

ジョージ・ラッセル、載せ替えたばかりのギアボックスに問題…交換でグリッド降格ペナルティ

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ウィリアムズのジョージ・ラッセルは6戦連続使用に満たない状況でギアボックス交換を余儀なくされる事となった。F1第18戦メキシコGPで5グリッド降格処分を受ける見通しだ。

ラッセルは11月5日(金)のFP2でギアボックスの不調を訴えてクルマを降り、セッションの殆どをクルマではなくピットウォールで過ごした。ハードタイヤで2周を走ったのみだった。

チームは通常、グランプリ初日に金曜専用のギアボックスをクルマに積む。だが不運にもラッセルはFP1でその個体に問題が出てしまったため、FP2に向けてレース用のギアボックスに載せ替えていた。

ビークルパフォーマンスの責任者を務めるデイブ・ロブソンは「FP1の終盤にジョージのギアボックスに問題が見つかったため、FP2に向けてレース・ボックスに載せ替えたのだが、残念ながらFP2の1回目のランの最中に別の故障が発生してしまった」と説明した。

5グリッド降格は手痛いが、角田裕毅とランス・ストロールがパワーユニット交換ペナルティで最後尾に回るのはラッセルにとって不幸中の幸いだろう。

ラッセルは「理想的な状況とは言えない」とする一方「ポイントが得られるのは日曜のレース」だとして前向きだ。

「FP1は好調だった。クルマのフィーリングもリズムも良く、レースペースも力強かった。標高が高い分、ここではブレーキやパワーユニットの冷却が厄介だから、レースペースが重要だ。この点をしっかりと抑える事ができれば、レースで上位に食い込めると思う」

ラッセルのギアボックストラブルはもう1台のFW43Bをドライブするニコラス・ラティフィの走行プログラムにも影響を与えた。

「今日は厄介な1日だった」とラティフィは語った。

「反対側のガレージでギアボックスに問題が生じたから、問題の原因を突き止めて自分に同じことが起こらないようにする必要があったため、残念ながらプログラムを全て消化する事はできなかった」


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)をコンマ4秒差で退けた。3番手にはコンマ5秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

F1メキシコグランプリ3回目のフリー走行は日本時間11月6日(土)26時から、公式予選は同29時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。

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