ホンダF1、”高地”を制してPP獲得「車体とPU双方のポテンシャルの高さを示せた」F1メキシコGP《予選》
F1第18戦メキシコGP公式予選を振り返ったホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは、あくまでも重要なのは決勝レース結果だとしながらも、「車体とPU双方のポテンシャルの高さを示せた」と述べ、満足感を示した。
ホンダエンジン勢は高地エルマノス・ロドリゲス・サーキットで、マックス・フェルスタッペンがライバルを抑え、キャリア通算2度目となるポール・ポジションを獲得。ホンダ製F1パワーユニット「RA619H」を積んだ4台全てがトップ10入り飾った。
Pos | Driver | Q1 | Q2 | Q3 |
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1 | フェルスタッペン | 1:15.949 | 1:16.136 | 1:14.758 |
5 | アルボン | 1:16.175 | 1:16.574 | 1:15.336 |
9 | クビアト | 1:17.041 | 1:16.657 | 1:16.469 |
10 | ガスリー | 1:17.065 | 1:16.679 | 1:16.586 |
ホンダF1がメキシコでポール・ポジションを獲得したのは、1990年のゲルハルト・ベルガー以来初めて。平地と比べて22%も空気が薄いシビアコンディションの中で、ホンダPUのパフォーマンスの高さが光る結果となった。
ホンダ:F1メキシコGP予選を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日の予選では、フェルスタッペン選手がハンガリーGP以来の今季2度目となるポールポジションを獲得しただけでなく、モナコGP以来となる4台トップ10入りを果たすことができました。
アストンマーチン・レッドブル・レーシングのアルボン選手は、自己最高となる5番グリッドを獲得し、トロロッソのガスリー選手は、体調が優れず非常に厳しいコンディションながらも、チームメートのクビアト選手と共に素晴らしいパフォーマンスをみせてくれました。
高地という特殊な環境下で、マシンとパワーユニットを合わせたパッケージ全体を上手くまとめ上げ、高いポテンシャルを発揮できたと考えていますが、言うまでもなく、大切なのは明日の決勝です。
このサーキットは特にタイヤマネジメントが難しいため、簡単なレースになる事はないと思います。両チームと協力して、最善の結果を得られるように万全の準備を整えて臨みたいと思います。
2019年F1第18戦メキシコグランプリ決勝レースは、日本時間10月27日(日)28時10分から行われ、1周4304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事で勝敗を決する。