ガレージ内でセッションの準備をすすめるアストンマーチンのセバスチャン・ベッテル、2021年11月6日F1メキシコGP予選にて
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

捨てバイザーでパフォーマンスが損なわれたベッテル、「感触を確かめよう」としてクラッシュしたストロール / Aston Martin

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アストンマーチンF1チームは11月6日(土)のF1メキシコGP公式予選で、セバスチャン・ベッテルがQ2進出を果たして11番手を刻んだ一方、ランス・ストロールはQ1でクラッシュを喫して赤旗の原因を作った。

ストロールはマンセル・カーブ(最終ターン17)からの立ち上がりの際にリアを失い、外側のTechProバリアに激突。車体は大きく破損し、レースコントロールは車両とデブリの回収、並びにバリア修復のためにレッドフラッグを提示した。

衝撃は12Gに及び、ストロールは予防的検査を受けたが、幸いにもバイタルサインやレントゲン写真は全て正常で、チーム代表を務めるオトマー・サフナウアーによると決勝レースへは問題なく出走できる見通しだという。

アストンマーチン:F1メキシコGP予選

セバスチャン・ベッテル予選: 11位, FP3: 14位

今日はまずまずの出来だったと思う。

ミディアムでの突破を狙ってQ2では2回の計測ラップを走った。リアウイングに付着した”すて捨てバイザー”がパフォーマンス低下に繋がったようで、1回目はあまり良くなかったけど、2回目は上手くいった。

すべてのペナルティを整理してみないと分からないけど、明日は9番手スタートになるんじゃないかな。もしそうなら、良いレースを戦えるだけの土壌が整ったってことだ。

今週末はロングランペースも良いし、ポイントを懸けて上位争いができると思う。それに(予選は11番手なので)タイヤを自由に選ぶ事ができるから、その点でもアドバンテージがある。

データを分析して明日のレースでの最適な戦略を検討してみるよ。

ランス・ストロール予選: 20位, FP3: 11位

僕は大丈夫だ。最終コーナーで少しワイドに膨らんじゃってね。若干汚れていたために、コーナーからの脱出の際にグリップ不足でコントロールを失ってしまった。

チームにとってもメカニックにとっても大掛かりな修復作業だからガッカリだよ。

(エンジン交換ペナルティがあるため)いずれにしても最後尾スタートだったわけだけど、予選でどこまでやれるのかという事と、クルマの感触を確かめておきたかったんだ。

明日のレースでは少しでもポジションを上げられるよう出来る限り頑張るつもりだ。


ポールポジションはバルテリ・ボッタス。2番手にルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが週末の劣勢をひっくり返して最前列を独占した。3番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)という結果だった。

2021年 F1メキシコグランプリ決勝レースは、日本時間11月7日(日)28時にスタートの時を迎える。全20台が1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。

F1メキシコGP特集