バルテリ・ボッタス、2018年のシルバーストーンサーキットにて
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メルセデスAMG、バルテリ・ボッタスとの契約更新を発表。1年のオプションを含む2020年までの複数年

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メルセデスAMGは2018年第11戦F1ドイツGP初日となる7月20日(金)、バルテリ・ボッタスとの複数年契約締結を正式発表した。新しい契約は2019年末までの1年更新に加えて、2020年末までの1年間のオプション権利が含まれる。

ボッタスとの契約更新発表の前日、同チームはF1で4度のタイトルに輝いたルイス・ハミルトンとの契約更新を発表したばかり。ボッタスの残留が決まった事で、ハイブリッド・ターボ時代の絶対王者メルセデスの2019年ドライバーラインナップが確定した。

「2019年にメルセデスでF1を戦える事になって嬉しいよ。チームの母国である独ホッケンハイムで発表できた事にも満足してる。それにここは2007年にシングルシーターで初勝利を挙げたサーキットでもあるからね」とボッタス。

「今年は冬の間に完璧な準備ができ、素晴らしい形でシーズンをスタートする事ができた。でも、まだより上を目指せるだけのポテンシャルがあると考えている。今年のレースではあまり運に恵まれてないけど、チームは僕のパフォーマンスについて理解してくれてるし、今回の契約がその証拠だと言える」

「チームとの仕事、そしてチームメイトがルイスって事を楽しんでる。僕らは良い関係を築いているからね。彼は率直な男で、何時だってチームのために最高の結果を残そうとしている」

「僕らは今、激戦の只中にいるわけで、それを考えれば将来がクリアになった事はチーム全員にとって良いだと思う。チャンピオンシップ争いに集中する事ができるからね。僕の目標は再来年の契約をチームに納得させられるだけの高いパフォーマンスをキープし続ける事だ」

ボッタスは、F1ワールドチャンピオン獲得の直後に電撃引退したニコ・ロズベルグの代役として2017年にウィリアムズから移籍。メルセデス初年度は3勝を挙げドライバーズランキング3位でシーズンを終えた。2年目となる今年は未だ優勝がなく、表彰台4回で104ポイントを獲得し選手権5位につけている。

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフはボッタス残留の理由について、チャンピオンシップをリードできるだけの能力と政治とは無縁の性格の2つを挙げる。「今年のバルテリのパフォーマンスは素晴らしく、仮に我々のミスや彼の不運がなければドライバーズチャンピオンシップをリードしていた可能性もある」

「バルテリを2019年に走らせることにしたのは、彼のドライビング能力と仕事に対する倫理感だけでなく、性格という側面もあった。彼とルイスやチームと関係には政治的なものが一切なく信頼に値するものだ」

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