トト・ウォルフ
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メルセデス、F1の技術ノウハウをフォーミュラEチームへ投入。参戦初年度からのチャンピオン争いに野心

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メルセデスAMGのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、F1とDTMで培われたレース経験と技術的ノウハウをフォーミュラEに投入する予定である事を明かした。ハイブリッド・ターボ時代のフォーミュラ1で圧倒的な速さをみせているシルバーアローは、フォーミュラEチームへの技術供与によって参戦初年度から選手権争いに加わる事を目指している。

メルセデスは今季限りでDTMドイツ・ツーリングカー選手権から撤退し、2019年末に開幕するシーズン6よりABB FIAフォーミュラEに参戦する。メルセデスは、新規参戦チームにとってはフォーミュラEの技術の壁はあまりにも高く、非常に多くの課題を抱える事になると予想。グループ全体の総力をかけて挑戦する必要があると考えている。

フォーミュラEマシンに搭載するパワートレインは、F1パワーユニットの開発拠点であるブリックワースのファクトリー、通称HPPで開発が進められている。モーターとハイブリッドという違いはあるものの、エネルギーマネジメントという大きな枠組みで言えば、流用できるノウハウは少なくない。

メルセデスEQ・フォーミュラEチームの運営は子会社のHWAが担当する事が決定しており、同社はシーズン5にヴェンチュリーのカスタマーチームとして一歩先んじて参戦。オペレーション経験を積む事になっている。HWAは長年に渡ってメルセデスDTMマシンの設計、開発、運用を担当しており、6度のコンストラクターズタイトルを獲得。強力な経験を持ち合わせている。