カルロス・サインツが駆るマクラーレンMCL35のリア、70周年記念GP決勝にて
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マクラーレン、冷却問題への対処としてカルロス・サインツのモノコックを交換 / F1スペインGP

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マクラーレンF1チームは第6戦F1スペインGPに先立って、前戦70周年記念GPで抱えた冷却に関する問題を解決すべくカルロス・サインツのモノコックを交換した。

シルバーストン・サーキットで行われた先週末のレースでサインツは、車体内部の温度が異常に上昇した事を受けて、ランド・ノリスとは異なるエンジンカバーの使用を余儀なくされた。これは後方開口部がより大きく開いた仕様のもので、冷却性能を向上させる一方、トップスピードの阻害要因となる空気抵抗値が増大するものだった。

当初マクラーレンはスパ・フランコルシャンで行われる次戦ベルギーGPでモノコック交換を予定していたが、オーバーヒートへの対処の一環として1戦前倒しでシャシー交換を行う決断を下した。パワーユニットと同じように、チームは年間を通してモノコックをローテーションで回している。

MCL35のラジエーターダクトはモノコックの一部と連結されており、マクラーレンはこの部分が予期せぬ温度上昇をもたらした要因の1つである可能性があると考えているようだ。

カタロニア・サーキットでの最初のセッションでマクラーレンは、カルロス・サインツが11番手、ランド・ノリスが13番手タイムを刻んでいる。

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