マクラーレン、F3に参戦するダンとステンスホーンの若手育成プログラム加入を発表
FIA-F1世界選手権に参戦するマクラーレン・レーシングは2024年5月16日(木)、FIA-F3選手権に参戦するアレックス・ダン(Alex Dunne)とマーティニウス・ステンスホーン(Martinius Stenshorne)を若手育成プログラムに加えた事を発表した。
アイルランド中部のオファリーで生まれた18歳のダンは2022年のイギリスF4チャンピオンに輝いたドライバーで、2022年のイタリアF4選手権と2023年のGB3選手権ではランキング2位を獲得。こうした活躍が認められ、ハイテックから参戦した昨年のマカオGPではデビュー走行ながらも予選6番手を刻み、予選レースでは2位フィニッシュを果たした。
1990年代に北米のオープン・ホイール、バーバー・プロ・シリーズに参戦した経験を持つマーティンを父に持つ18歳のノルウェー人ドライバー、ステンスホーンは、4歳からレースの道を歩み始め、複数の国際カート選手権を制した後、フォーミュラ4に進むと、UAE、ドイツ、イタリアの各選手権で3度の表彰台を獲得した。
2023年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権に参戦。デビュー戦で初優勝を果たすと、4勝を上げてランキング2位を掴み取った。
ダンはMPモータースポーツ、ステンスホーンはハイテック・パルスエイトから2024年のFIA-F3選手権に参戦しており、ステンスホーンはオーストラリアのスプリントレースで勝利し、ダンはバーレーン・インターナショナル・サーキットのレース2で初ポイントを獲得した。
2人は今後、2022年に設立されたマクラーレン・ドライバー・デベロップメント・プログラム所属のドライバーとしてFIA-F1世界選手権、インディカー・シリーズ、FIAフォーミュラE世界選手権へのステップアップを目指す事になる。
同プログラムを率いるステファニー・カーリンは「アレックスとマーティニウスの育成プログラム参加を発表でき嬉しく思う。ふたりとも、モータースポーツ界におけるエキサイティングかつ有望な若い才能の持ち主であり、今シーズンのF3を含め、様々なジュニアカテゴリーで実績を積み上げてきたドライバーだ」と語った。
「チーム全体がアレックスとマーティニウスをマクラーレンファミリーに迎え入れることを楽しみにしている。彼らの成長を支援するために密接に協力していきたい」