ウィリアムズ・マルティーニ・レーシング
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ウィリアムズ、今季限りでマルティーニ社とのスポンサー契約を終了

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ウィリアムズF1チームとバカルディ・マルティーニ社のタイトルスポンサー契約は今季限りで終了となるようだ。英国のチームは2014年以降、イタリアの大手酒造メーカーであるマルティーニ伝統の赤と青のストライプ模様を白いマシンボディに掲げてきたが、2018年シーズンを以て5年の歴史に幕を下ろす。

ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズが、英Autosportに対して契約終了の事実を認めた。「互いに継続の道を模索してきましたが、バカルディ・グループは我々に対して、今年末の契約終了と同時にF1からの完全撤退の意思を伝えてきました」とウィリアムズ。

契約終了は、マルティーニのブランド戦略の変更によって生じたものであり、他のスポンサーシップと比較してF1の優先順位が低下したためだという。F1は昨年以降、米リバティ・メディアの主導のもと大規模な変革を実施している。その一環として、長年グランドスタンド前のコースを彩ったグリッドガールは昨年限りで廃止された。

ウィリアムズは今年、10代のランス・ストロールの残留を決めた上で、若干22歳のロシア人、セルゲイ・シロトキンを起用する決定を下した。アルコール飲料を扱うマルティーニ社は、若いシロトキンの起用に難色を示していたとも伝えられていた。

タイトルスポンサーの意向に沿わずにシロトキンを起用した背景には、多額のロシアンマネーを持つSMPレーシングからの資金提供があると言われる。ウィリアムズは決して潤沢な予算を持っているわけではなく、マルティーニの離脱は大きな痛手となるが、ウィリアムズは財務上に問題はないと主張した。