レッドブルF1、依然ノリス獲得に照準…フェルスタッペンの僚友に”最適”と考えるヘルムート・マルコ
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはパフォーマンス、マックス・フェルスタッペンとの関係性、チームとの適合性の全てにおいて「レッドブルに最もフィットする」ドライバーはランド・ノリスだと考えている。
23歳のイギリス人ドライバーは母国レースのF1第11戦イギリスGP予選で2番手タイムをマークし、シルバーストンにおける15年ぶりの最前列をマクラーレンにもたらした。そんな劇的なグリッド争いの翌日朝、マルコがノリスのマネージャーを務めるマーク・ベリーマンとシルバーストンで会談する姿が目撃された。
ノリスは決勝でも見事な走りを披露。フェルスタッペンに続いてチェッカーを受け、マクラーレンに13年ぶりの母国2位表彰台を献上し、2戦連続でドライバー・オブ・ザ・デイに輝いた。
ノリスがその才能の高さを改めて知らしめたレース後にオーストリア・グラーツ出身のマルコは母国紙「Kleine Zeitung」とのインタビューの中で、ノリスを高く評価すると共に、2028年までの契約を持つフェルスタッペンとの友好関係に言及した。
「彼は2025年までマクラーレンと契約を結んでいるが、若手ドライバーの中では断トツに優れている」とマルコは語る。
「彼の若々しいキャラクターもレッドブルにピッタリだし、マックスと彼が親友であることは周知の事実だ」
マルコによるとノリスのマネジメントチームとは過去に「集中的な話し合い」を行った。一連の話し合いが実る事はなかったが、両者の接触は今も続いている。
2022年末のアブダビGP以来続くレッドブルの記録的11連勝のうちの9勝はフェルスタッペンによりもたらされた。少なくとも現時点において25歳のオランダ人ドライバーは、セルジオ・ペレスなしでコンストラクターズ選手権をも制する勢いだ。
そんな苦戦続くペレスの契約は2024年まで。仮に契約満了を以てドライバー交代が行われるとしても、2025年末までマクラーレンに縛られるノリスがその候補になる事はない。
しかしながら何が起きるか分からないのがF1という弱肉強食の世界である事は、ニック・デ・フリースが僅か10戦でアルファタウリから放出された事からも明らかだ。