角田裕毅の新たな僚友にリカルドを示唆するマルコ、デ・フリースの夏放出…決定下されたか
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2023年のドライバーズ・マーケットで一際大きな注目を集めているニック・デ・フリース。夏前最後のベルギーGPを以てアルファタウリを解雇される可能性は一層高まっているようだ。
アルファタウリのフランツ・トスト代表と旧知の間柄にあるラルフ・シューマッハはデ・フリースが最下位に終わったF1第11戦イギリスGPを経て、解雇が決定されたとの見方を示した。
デ・フリース放出の可能性についてシューマッハは独「Sky Deutschland」に対して「決定は下されたと私は確信している」と語った。
そして「おそらく(母国レースの)ザントフォールトで走る事はできないだろう。彼にとっては残念な事だ」と付け加え、サマーブレイク後は後任ドライバーが角田裕毅のチームメイトを務めると予想した。
この文脈で名前が挙がるのはリアム・ローソンとダニエル・リカルドだが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはシルバーストンでのレースを経て、後者がデ・フリースの代役を務める可能性を示唆した。
デ・フリースについて問われたマルコは「来週テストがあるから、その後、検討する事になるだろう」と述べ、リカルドが代役を務める可能性があるのかとの質問に対しては「タイヤテストを見てからだ」とニヤリと笑った。
当初マルコはシミュレーターでの直接比較において、リカルドはマックス・フェルスタッペンやペレスの「レベルに達していない」と厳しい評価を下していたが、最近は調子を上げてきているようで「我々は彼を立ち直らせた。今ではシミュレーターで良い仕事をしている」と明かしている。
F1イギリスGPを終えてレッドブルとハース、ウィリアムズの3チームはそのままシルバーストンに留まり、7月11~12日の2日間に渡ってタイヤウォーマー不要のプロトタイプタイヤの開発テストに取り組む。
独「F1-Insider」もシューマッハ同様、ベルギーGPがデ・フリースにとってのラストレースになる見通しとの情報を伝え、リカルドがAT04のステアリングを握るとの見方を示した。
リカルドの起用は低迷続くアルファタウリに、マシン開発の面においてもメリットをもたらすかもしれない。シューマッハは「アルファタウリは非常に調子が悪い。(リカルドの)経験を活かすことができるだろう」と指摘した。
マルコにとって惜しむらくはアレックス・アルボンだ。
昨年手放した27歳の元レッドブル・ドライバーは、予選成績でペレスに対して今季5勝5敗の互角のパフォーマンスを示しており、F1第11戦イギリスGPでは更なる輝きを放ったが、デ・フリースはもちろん、2024年末で契約が切れるペレスの後任にはなり得ない。
マルコは独「ORF」とのインタビューの中でアルボンの活躍を称賛した上で「残念ながら、彼は2025年末までウィリアムズに縛られている」と述べ、明らかにされていなかったグローブのチームとの契約年数を口にした。