
ガスリー、唯一の驚きは「マジック・ユーキ!」古巣レーシングブルズの”狂ったような速さ”に脱帽
2025年FIA-F1世界選手権の開幕戦、オーストラリアGP予選を振り返ったピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、各中団チームのパフォーマンスは概ね予想通りだとする一方、唯一の例外として「マジック・ユーキ」を挙げた。
アルピーヌは3回のプラクティスを通して一度もトップ10に食い込めないままに予選に臨んだが、新人ジャック・ドゥーハンはQ2進出を果たして14番グリッドを獲得。ガスリーは熾烈なQ3争いを僅差で突破し、9番グリッドを確保した。
Courtesy Of Alpine Racing
アルバート・パーク・サーキットを走行するピエール・ガスリーのアルピーヌA525、2025年3月15日F1オーストラリアGP (1)
笑顔でインタビューに応じたガスリーは「厳しい形で始まった週末だから、もちろん、満足してると言わなきゃならないね」と振り返った。
「ここは(テストの地である)バーレーンとは特性が違うサーキットで、コンディションも違うから、クルマを良い状態に持っていくのがかなり難しかったんだ。それでも、Q3を狙うために週末を通して少しずつ改善していくことができた」
「Q3争いは本当に熾烈だった。でも、こうして最終的に9番手で終わることができてホント、満足だよ」
ウィリアムズとアルピーヌが上位に位置し、これにアストンマーチンが続き、ザウバーとハースが下位という中団グループの勢力図は、プレシーズンテスト後に広く予想されていたものと多かれ少なかれ一致した。
ガスリーも「競争力という点で、現時点ではほぼ予想通りの結果だと思う」とする一方で次のように語り、角田裕毅(レーシング・ブルズ)の5番手は完全に予想外だったと認めた。
「”マジック・ユーキ”を除けばね!今日の彼のラップは本当に力強かった」とガスリーは笑い、また、「RB(現レーシング・ブルズ)は週末の出だしから狂ったように速かった。あれは予想外だった」とも振り返った。
角田は自身の走りについて「ちょっとした”魔法”のようなラップでした」と評していた。
またガスリーは、ウェットレースが予想される日曜の決勝については、「ドライとウェットに対して半々に対応できるようなセットアップを選択した」と説明し、どちらのコンディションでも競争力を発揮できると自信を示した。
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アルバート・パーク・サーキットを走行するピエール・ガスリーのアルピーヌA525、2025年3月15日F1オーストラリアGP (4)
2025年F1オーストラリアGP予選では、ランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリスが続き、マクラーレンが最前列を独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
決勝レースは日本時間3月16日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。