ロータスF1の歴代マシンのカラーを彷彿とさせる「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」

美しきJPS…歴代ロータスF1マシンのカラーまとった4種の限定エリーゼ

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高性能スポーツカーを手掛ける英国のロータス・カーズは6日(水)、JPSカラーが今も記憶に鮮やかな1972年型F1マシン「ロータス・タイプ72D」を彷彿とさせる配色を含めた4種の限定特別仕様車「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」を発表した。日本への導入は未定。

軽量パフォーマンスカーの象徴的モデル、エリーゼ・スポーツ220をベースに仕立てられたこの限定バージョンは内外装の多くがアップデートされているが、価格設定は非常にシンプルで、4台ともに4万6,250ポンド(日本円にして約609万円)のプライスタグが付けられた。標準的なエリーゼスポーツ220よりも6,350ポンド高いが、追加装備が11,735ポンド相当である事を思えば安い買い物かもしれない。

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」のJPSカラー「ブラック×ゴールド」仕様車の外装

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」のJPSカラー「ブラック×ゴールド」仕様車の内装

エクステリアカラーの組み合わせは「ブラック×ゴールド」「レッド×ホワイト×ゴールド」「ブルー×レッド×シルバー」「ブルー×ホワイト」の4種。黒と黄金色の組み合わせは1972年のF1マシン「72D」をイメージしたもの。コーリン・チャップマンとモーリス・フィリップが設計したこのマシンはフィッティパルディにシーズン5勝を授けた。

他の3種もロータスのレース界における伝統をモチーフとしている。

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」の「レッド×ホワイト×ゴールド」仕様車の外装

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」の「レッド×ホワイト×ゴールド」仕様車の内装

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」の「ブルー×レッド×シルバー」仕様車の外装

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」の「ブルー×レッド×シルバー」仕様車の内装

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」の「ブルー×ホワイト」仕様車の外装

ロータスF1マシンをイメージした「エリーゼ・クラシック・ヘリテージ・エディション」の「ブルー×ホワイト」仕様車の内装

赤、白、そしてゴールドの組み合わせは1968年にグラハム・ヒルが駆ったタイプ49Bを彷彿とさせるもので、「ブルー×レッド×シルバー」はナイジェル・マンセル、エリオ・デ・アンジェリス、マリオ・アンドレッティが駆った1980年のロータス・タイプ81にインスパイアされている。

そして「ブルー×ホワイト」で仕上げられた4台目のエリーゼは、1960年のロータス・タイプ18のデザインにオマージュを捧げるもので、今から60年前にモンテカルロ市街地コースで行われたモナコGPでは、故スターリング・モス卿がロータスに初のF1ポールポジションと優勝を授けた。

世界中のモータースポーツファンが一目でそれとわかるユニークなカラーリングに加えて、各車には限定生産車であることを示す専用ナンバー入りの「ビルド・プレート」がダッシュボードに取り付けられる。生産台数は限定100台。

装備としてはこれまでオプションだった多くの機能が標準装備される。4スピーカー付きDABデジタルラジオやエアコン、クルーズコントロールや超軽量鍛造アロイホイール(レーシングカラーリング仕上げ)、2ピースディスクブレーキ、そしてブラックカーペット(フロアマット付)などが標準設定された。インテリアカラーパックも標準装備とされ、アッパードアトリムとセンターシートインサートはエクステリアに合わせて仕上げられる。