スクーデリア・フェラーリの元チーフデザイナー、マウロ・フォルギエリ、2004年6月16日フィオラノ・サーキット
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリF1の伝説的デザイナー、マウロ・フォルギエリ死去

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1963年から87年にかけて数々のチャンピオンシップ制覇を果たしたスクーデリア・フェラーリの元チーフデザイナー、マウロ・フォルギエリが2022年11月2日(水)、87歳で亡くなった。

1935年1月13日にモデナで生を受け、ボローニャ大学で機械工学を修めた後、1959年に父の跡を継いでフェラーリに入社。若干27歳だった1961年10月に、エンツォ・フェラーリによってチーフエンジニアに抜擢された。

1964年の「フェラーリ158」でジョン・サーティースと共にWタイトルを獲得すると、横置きギアボックスを採用した1975年投入の「312T」によってニキ・ラウダ、ジョディ・シェクターと共に黄金期を築き上げた。

フェラーリ在籍中の27年間で7度のコンストラクターズ選手権と4度のドライバーズ選手権を獲得した後、1987年にランボルギーニに移籍した。

スクーデリアのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは「今日はスクーデリア・フェラーリの誰にとっても本当に悲しい1日となってしまった。共に働いた仲間の中で最も素晴らしい人物の一人であるマウロ・フォルギエリの死を悼みたい」と述べた。

「彼は若干27歳でチーム・マネージャーに就任した人だった。その洞察力は素晴らしく、自動車業界の中で最後のオールラウンド・エンジニアの一人だった」

「これまでに何度も彼に会う機会に恵まれたが、私はそのたびに何か特別なものを感じた。最後まで本当にカリスマ的な人物だった」

「革命的なアイデア、活気に満ちたキャラクター、そして人々の士気を高める能力によって、彼はフェラーリの歴史の中で最も重要な瞬間の幾つかにおいて非常に重要な役割を果たし、跳馬伝説を盛り上げるのに最も大きな役割を果たした」

「誰もが彼を恋しく思うことだろう」