握手を交わすセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレール、2019年最終アブダビGPにてcopyright Ferrari S.p.A.

ルクレール、フェラーリ初年度は”想像以上”の出来「ベッテルから本当に多くの事を学んだ」

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スクーデリア・フェラーリでの夢のデビューシーズンを振り返ったシャルル・ルクレールは、”シーズン開幕前には想像すら出来なかった好成績”を残せた理由の1つとして、経験豊富なセバスチャン・ベッテルの存在を挙げた。

圧倒的な成績でFIA-F2選手権を制したルクレールは、2018年にアルファロメオ・ザウバーでF1デビューを果たし、F1でのセカンドシーズンを前に跳馬に移籍。4度のF1ワールドチャンピオン相手にどこまでやれるかに注目が集まっていた。

そんなルクレールは全21戦を終えて、優勝2回、ポールポジション7回、表彰台10回を獲得。24点差をつけてベッテルよりもドライバー選手権で上位に立った。メディアはこぞって、32歳のドイツ人ドライバーの引退を煽るような記事を書き立てた。

ルクレールはF1とのインタビューに応じ、今季のリザルトについて「シーズン開幕前には想像だにしなかった」「出来にはすごく満足してる」とコメント。また「セブから本当に多くの事を学んだ」と語り、好成績を達成できた背景には、ベッテルの存在と支援があったとの考えを示した。

両者はシーズンを通して何度となく緊張関係に置かれた。特に印象的だったのはブラジルGPだ。上位を競っていた二人は、チェッカーフラッグまで後6周というところでバックストレートで横並びとなり同士討ちを喫した。

ベッテルは「タイヤがパンクした!アイツは一体何をしやがったんだ!?」と英語で激昂。それに続けて母語のドイツ語で怒りを爆発させた。一方のルクレールも手を上げて抗議。激しい口調で放送禁止用語を連発した。

レーススチュワードは、事故を回避できるチャンスがあったにも関わらず、お互いが意地を張り合ったがゆえに発生したクラッシュだと結論づけ、お咎めなしの裁定を下した。ベッテルとルクレールの関係性の危うさを象徴する出来事だった。

とは言え、幼少の頃から憧れ続けてきたチームと共に挑んだ初めてのシーズンでルクレールは、2010年のフェルナンド・アロンソ以来となる9年ぶりの母国優勝をチームに授けるなど、F1での2年目とは思えない活躍を残した。

「すごく良いシーズンになったと思う。何しろ、子供の頃からの夢が実現したんだから」とルクレールは語る。

「小さい頃からずっと、僕はF1に参戦することを夢見てきた。でも、その夢の中で描いていたのはフェラーリで走ることだったんだ。このチームと共にいられるなんて途方もない事だよ。良い結果をもらたすために、今は僕が頑張らなきゃならない番だ。このチームに相応しい成功をもらたしたい」